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不採択原稿のその後

2016-01-28 19:42:07 | 研究者生活

昨日の続き。

5日目になって、ジャーナルの編集長からメールの返事が返ってくる。

「ジャーナルのウェブサイトに投稿された原稿には文献リストがついてなかった」という返事だったが、そういうことがあり得るのだろうか。

論文投稿の時、編集長への手紙、本文、表紙、利益相反に関して、など様々な文章をアップロードし、それが最終的に一つのPDFファイルとなって投稿されるわけだが、念のために私の手元にもそのコピーを保存しておいた。それを見る限りでは、文献リストはしっかり含まれているので、おそらくしっかり目を通してなかったのではないのだろうか。

返事のメールには、”Now I had the opportunity to read the paper and checking your reference list."と書いてあったので、まず一番最初の段階で内容を読まずにさーっと書式に目を通して、文献リストがないと思い込み、”没”にされたのだと思う。

そのあと、メールの内容を見ると、残念ながらあなたの論文の内容を審査できるような分野の査読者はうちジャーナルにはいませんので、いい結果がでない可能性もあるので、もっとxx分野的なジャーナルに投稿したらどうでしょうか、という返事。

このアドバイスもかなり的外れだと思うと、共同執筆者である私のアドバイザーは、驚きを隠せない。

アドバイザーのご主人もかなり名の知れた研究者だが、その彼がいろいろ調べて下さって、まずこの編集長はそもそもこのジャーナルの分野と異なる専門の研究者であることが、分かる。

さらに彼の話によると、最近出版社がジャーナルを買い取り、お金を払って編集者を雇うこともあるらしい。そういう利益至上主義に懸念をいだいている研究者も多いそう。私が投稿したジャーナル(編集委員はかなり名の知れた人が連なっている)の出版社も、有名な会社だが、最近は研究者たちに評判が悪い会社らしい。

そういうこともあるのかと勉強になった。次の投稿先のジャーナルを探そうと思う。

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (etsuyo)
2016-02-01 21:18:48
学術雑誌にもいろいろなウラ事情があるのですね。びっくりです。
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Unknown (キキ)
2016-02-02 01:40:31
たまたまだったのかもしれませんが、名の知れている学術雑誌にもこういうことがあるとは、夢にも思いませんでした。
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