今朝の朝日に乗っていたんですけど、
漫画家におくられる「手塚治虫文化賞」の発表がありまして
マンガ大賞に吾妻ひでお氏の「失踪日記」が選ばれたそうです。
この作品については以前「ふぶき図書館便り」で書いた事がありますが
仕事に行き詰まってうつ状態になった作者が
ある日、出奔してホームレス生活を送り、アルコール依存症になって
入院生活を送るまでをユーモラスに描いた作品です
(今後「失踪日記2」が出てきそうな雰囲気)
彼の奥さんが書いた「新婚日記」なんかを読んでいた私だったので
ほぼ同時期に結婚生活を始めた吾妻氏の変わりようにびっくり
した覚えがあります
でも、才能がある人というのは世間がほっておかないんですねーー
うつになろうとホームレスになろうと作品を書けば名作になってしまう・・
まさに本当の意味での「漫画家魂」を見たような気がします
それから「新生賞」にはひぐちアサ氏の
「大きく振りかぶって」が選ばれました

この作品は、お友達に借りて3巻くらいまで読ませて貰ったんですが
本当に「こんな少年野球マンガ見たことない」というくらいの
衝撃が走りまして

主人公の男の子はやたら神経質でうつっぽくて、今すぐにでも
引きこもりになりそうで・・女性が監督で、こんなやたらナイーブな
少年達を励ます・・というよりおだててプラス思考に持っていって
テンションを上げて試合に出す・・みたいな?
「スポ根」のイメージでは絶対にはかれないマンガですね

私はむしろ、運動部ですらここまで心が弱くなっているのかーーと
ちょっと気分がブルーになったんですけど
こういうマンガが受け入れられるという事は、それだけ
今の高校生が抱える問題も大きいということかもしれません。
一応これには「NANA」も候補に挙がったようですが
幅広い支持には至らなかったとのこと。
少女マンガ家のみなさんもねーーー
エッチなマンガばっかり描いてないで少しは社会的に
「すごい
」といわれるようなものを描いてごらんなさい
今時の女子中高生がみーーーんな
「男の子とエッチして気持ちよくなりたい」とばかりは
考えてない筈だし、死にたいとか妊娠しちゃった・・・とかいう
話ばかりでもないはずです
もっと真剣に自分の人生を考えてる女の子の話・・・求むわ。