金元工作員「韓国のお母さんに」=
面会後、3人そろって記者会見
飯塚繁雄さん(70)、耕一郎さん(32)と金賢姫元北朝鮮工作員(47)は
約1時間半に及んだ面会を終えた11日午後、
釜山展示コンベンションセンター内でそろって記者会見した。
耕一郎さんは「金さんに『わたしが韓国のお母さんになりますよ』という
言葉をいただき、うれしい気持ちでいっぱい」と満面に笑みを浮かべた。
金元工作員は「ハンサムで、お母さんの姿が見え隠れする。
この場に田口さんがいたらどんなに良かっただろうと思った」と話した。
繁雄さんは「歴史的な感動の日。この日をきっかけにそれぞれの
幸せに向かって進展があれば」と語った。
韓国では「大韓航空機爆破事件」の首謀者の死刑囚というイメージが
強いため、金賢姫に対するイメージはすこぶる悪く、今回の歴史的
対面に関してはスルーだった・・・ようです
それでも日韓が協力してこのような対面が行われた事に対しては
一定の評価を与えるべきではないかと思います。
金元死刑囚の言葉では「横田めぐみさんも生きていると思う」
という範囲にとどまっていて、真新しい情報らしいものは出て来なかった
みたいですが (一般的にはですけど・・・裏ではどうかしりませんが)
飯塚さん親子が非常に紳士的で好意的な態度に金元死刑囚も
びっくりしたのでは?)
飯塚耕一郎さんがお母さんの事を「八重子さん」と呼ぶのがとても
切なかったです
実のお母さんといえども記憶がなく、彼にとって「お母さん」はやっぱり
育ててくれた人という事で区別しているのかなとも思ったのですが
そして、新しい情報をくれたわけでもない金元死刑囚に対して
ひたすら「感謝」の気持ちを示す・・・というのも何だかいかにも
「日本人」っぽくて
(だって考えてみたら金元死刑囚は北側で工作員だったわけですし
拉致の加害者側にいた人間ですから、これが韓国や中国なら
恨み事の一つも絶対に出てくる筈なんですよね
日本人の人のよさというか、表面上のこの冷静さにアジアの人達は
戸惑いと疑問を感じるかもしれませんね)
1987年の大韓航空機爆破事件の時は私はまだ子供で
事の重要性をよく理解していなかったと思います。
当然、拉致の事も知らなかったし
でも逮捕された金賢姫という大変な美女が、本当にそういう事を
したのだろうか・・・という気持ちの方が強かったかも。
現在、47歳の彼女。さすがに歳をとったとは思いますが
それでも張りつめたような美しさはそのままです。
彼女が耕一郎さんを抱きしめて流した涙の意味・・・それは私には
あまりよく理解できません
日本語を習っていた頃を思い出して懐かしかっただけなのか、
それともこの親を失った息子の思いを知って詫びる気持ちが
あったのか・・・
でも彼女の流した涙は純粋に美しかったし、心を打つもので
あったように思えます。 (私もお人よし?)
あんなとんでもない事件を引き起こした人であるという認識よりも
「北朝鮮の生き証人」的な意味合いが強く見える彼女。
重荷もそれだけ重いと思いますけど・・・・・
時を経て・・・彼女にはまだやらなくてはならない仕事があるのでは
ないかと思えるのです。