落日燃ゆ
「あなたは広田弘毅を知っていますか?」で始まるドラマでした。
そもそもテレビ朝日って反日ですよね?
そのテレビ局が何でA級戦犯をドラマに?しかも彼は死刑にされて
いまだに靖国神社合祀問題の頂点にいるっていうのに
何か意図があるのかーー?と思いながら見てしまいました。
(原作が城山さんですからまあ・・・)
で、全体的な印象なんですが・・・・
何だか昭和8年から20年までの流れって、使い古されたっていうか
世界恐慌
国際連盟脱退
日中戦争
226事件
真珠湾 → 原爆で終戦
マッカーサー → 東京裁判
見慣れた映像ばっかり出てくるので、既視感があって新鮮味がないのね。
あまりにも教科書的なストーリー仕立てでちょっと飽きました。
それに広田さんの家族・・・・奥さんとのラブラブぶりはいいとして
秘書の三男、娘二人がずーーーっと実家にいるってのが
それでいて重要な役割をしないで「お父様」と叫んでばかりで。
これも飽きました
広田さんの奥さんの自殺はあまりにあっさりと描かれすぎ。
もうちょっと動機と家族の心の変化を描いて欲しかったです
このドラマを忠実に信じるとなると、まさに広田弘毅氏の
死刑は不当すぎという事になり、ゆえに靖国神社への合祀も
全然問題ないし、首相が参拝したっていいじゃん
って事になりませんか
他のA級戦犯にしてもそうだけど、後の解釈はどうであれ、当時は
「それが国の為の最善の策」と思っていたわけだし。
(東条英機なんて実際の人物像と語られている事が正反対で
あれは顔つきが悪すぎたのか?遺族がお気の毒です)
東京裁判自体が戦勝国のエゴ丸出しっていうのは、今や常識な
わけで・・・それは受け入れたのなんのと言う意見もあるけど
やっぱり変なものは変なので、名誉回復してもいいのではと思います。
それにしても「戦犯の家族にはやれねえよ」と広田さんのお嬢さん
達に冷たくする農家の人
いわゆるあれが「大衆」というものなんでしょう
物事を正しく判断せず、マスコミや世論の思うままに意見をひるがえす。
昨日まで「外交重視の政治家」だった人が「戦犯」になるや否や
手のひらを返してしまう 本当に悲しいものですね
そして広田さんの「お友達」である吉田茂。
何だか嫌な人物として描かれていましたが、麻生さんはどう思ったでしょ。
バカ正直で世渡りが下手だった広田さんと、めちゃくちゃ狡猾な
吉田茂。対象的でしたねーー