ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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平清盛10回目

2012-03-12 17:41:42 | ドラマ・ワイドショー

本当に韓国史劇を見ている気分になるんですが・・・・

 

 平清盛10回目 

 

タイトルが「義清散る」でした・・・散るって死ぬ事だと思っちゃう人がいるよね?

まさか出家する事とはっていうか、自分で髷を切って終わりみたいな?

最終的に義清は「恋」のリード役をしてきた筈なのに気がつけばたま子さんと

鳥羽上皇の間で漣をたてる程度の役回りだったと 

壮大な純愛ストーリーだと思ったら、ただの道化物語だったという話。

「人を愛するという事を知らなかったのは自分だ」と気づくのが遅いのよ。

大体妻も子もいるのに、堂々と宮中の女性を手玉に取り、清盛の屋敷に行けば

「素敵」と侍女さん達に誉めそやされ、ちょっといい気になってた?

たま子の心もすっかり掴んでいたつもりだったんでしょうけど、

実はたま子は「水仙を掘り起こす」事で鳥羽上皇への愛を表現。

それに怒った義清はなんとっ たま子の首を絞めちゃう。

こういう・・・なんていうか、突如火病を起こすようなヒステリックな行為の繰り返し

が日本人らしくないって言うか、日本人ならいくら何でも女院様の首を絞めたり

しないだろうと思い。

そしててっきりこれで断罪されるべき所を、鳥羽上皇は「お構いなし」

何で?と思ったけど、鳥羽上皇いわく「たま子にそんな執着はないので、義清が

何をしたって罪にはならない」と言い放つ。

本当は「たま子」に疵をつけたくなくての思いやりだったんだろうけど、こういう

憎まれ口を利いて「してやったり」と満足する上皇の偏愛

いつも人の心を深読みできないたま子は素直に傷つくという話。

 

ここで、清盛の出番はないんだけど、突如、たま子に「無礼を働いたのは自分」

だと名乗り出るあたり、変だと思いました。

いくらなんでもそこまでする義理はないし。部外者の清盛がそういう事をいう

事自体おかしいって。

この脚本家にいいたいのですが。

想像豊かなのはすごくいい事だけど、宮中や武士を扱う以上、ありえない事や

書いてはいけない事があると思うんですね。

先週のナリ子がたま子より上座に座る事もしかり。公卿が上皇より先に席を立つ

事しかり。

今回も同じです。

頼長が上皇に話があると言って参内した所に使いの者が来て、上皇はそちらを

優先しようとした時、頼長は「話は終わっていませんが」というんですが。

これは現代でもありえない話。この脚本家は上下の礼儀を知らないのか?と思います。

雅仁親王の元服の儀の衣装も。東宮じゃないので普通に黒だと思うんですが

よく見ると薄紫。濃くないからいい・・・で済まされないような?

真っ赤な直衣も何とかしてーーとひとしきり。

(清盛がいつまで経っても汚らしい格好なのは何で?あまりにもひどすぎ)

 

さらに、雅仁親王に出会ったナリ子が

「あなたは鳥羽院より白河院に似ている。もしかしてあなたも白河院のお子

なのでは?」

といい、それを聞いてたたま子が「おやめ下さい。ナリ子さま」と掴みかかる

シーンがありましたが。

これこそ ありえないっ

そもそもナリ子さんが親王様に対して出生にまつわる事を廊下で大声で

話すなんて下品な真似。しないでしょう?女房同士ならあるけど。

さらにたま子がナリ子に対して敬語を使いながらつかみかかるっておかしい。

身分上はたま子が上なので、「下品な物言いはやめなさい」と一喝すればいい

事。あとは堀川局にでも全てを任せて、やんごとなき人は無表情で去る・・・のが

正しいのです。

こんな風にすぐに感情的になる武士やら貴族やら。

ここらへんがすでに韓国史劇だなあと思います(女人天下そっくりじゃん?)

 

さらにナリ子が崇徳の正妻・聖子の養子に我が子・九宮を・・という話も

ここでは素直に子供のいない崇徳の養子に・・と切り出すべきでは?

聖子の養子(連れ子)のような立場で次期東宮になれるのかな。

でもわざわざ養子にしなくても歳の差からいったら、ただ待てばいいだけの

話だったのでは?

「源氏物語」の刷り込みのせいなのか、宮中でお后が自分の子供を天皇に

しようと画策するって・・・あまりみないよね。

むしろ、后の父親が暗躍するんじゃないかと思うんですが 

ナリ子さんは身分が低いとはいえ貴族の姫なんだし、あそこまで下品じゃなくても。

 

さらにっ 「強訴」の説明で「王家や朝廷に・・」という言葉が流れ、また違和感。

やっぱり「皇家」を「王家」にしているだけだよね。

毎回しつこいほどに出てくる「王家」という言葉。これがある限り皇祖神のたたりで

視聴率は上がらないと予想。

 

ラストはさらにびっくり

何と、義清くん、娘を突き飛ばしちゃった・・・・・

それって「俗世の縁を断ち切るため」には見えません。ただの虐待。

その前にたま子の首を絞めるシーンがあるのでよけいに増幅されちゃった?

それに義清君、出家するなら静かに寺の門をくぐるべきだったのでは?

あの「自ら髻を切る」シーンは、宦官になる少年が自ら切り落とすような印象に

見えました。(BY「王と私」)

 

コメント (5)
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韓国史劇風小説『天皇の母」44(フィクションかも)

2012-03-12 16:56:44 | 小説「天皇の母1話ー100話

1987年から1988年、そして89年にかけて皇室には嵐が吹き荒れた。

1987年9月、天皇が入院した。

病状は伏せられていたし、何分高齢という事で国民はあまり疑問を持たなかったのだが

実は「ガン」であった。

その昔、長女テルノミヤをガンでなくした天皇は「我が家はガンの家系ではない筈」

おっしゃったそうだ。

なのに、今度は自分がガンになってしまうとは・・・

世代交代の波が押し寄せてこようとしている。

 

ますますヒロノミヤのお妃問題が重大化している。

天皇が生きている間に慶事を、次代の皇太子妃を決めようとオモテもウラも

やっきになっている。

ヒロノミヤは好むと好まざるとを得ずに次から次へと女性と引き合わせられた。

大企業の社長令嬢、旧皇族令嬢、旧華族令嬢・・・・しかしどれもうまくいかない。

その理由は「お妃候補」に挙がった途端、女性の方から「辞退申し上げる」との

意向を示され、さっさと結婚されてしまうからだ。

自分が全くモテない事実はヒロノミヤにもわかっていた。

僕はアーヤのような社交性はない。背も高くないしハンサムでもないし

弟はますます背が伸びて180センチにもなっている。

最近はひげをはやしたり、金のブレスレットをしたりして物議をかもしているけど

でも人気者だ。結果的にいつも自分の目の前には弟がいる・・・と思わざるを得なかった。

そう思うと、自分がいいと思ったオワダマサコを否定する宮内庁の面々は 

いやがらせしているのかも・・とすら思う。

まさか、その間、かのオワダ嬢は追いかけてくるマスコミに対して

どこの社なの?名刺出しなさいっ!」と指差し恫喝している事など

知りようもなかった。

ヒロノミヤの目に浮かぶマサコははきはきとした聡明な女性で、外国語に長けて

一般的知識が豊富な魅力的な女性だった。

マスコミ的には直感としてヒロノミヤのマサコに対する執着が見てとれたから

次第に取材攻勢は激しくなっていく。

アサヒ新聞の女性記者は上司に「マサコさんとデートして来いっ」と命令されて

計16回も食事をおごり、プレゼントを贈った。

官僚向きの性格なのか、マサコは「接待される」という事に遠慮した事がなかった。

食事をご馳走します、飲みに行きましょう、映画のチケットが手に入りました、

お誕生日おめでとうございます・・・と誘われる度に当たり前のようについてきて

当たり前のように食べて飲んで貰っていく。

これ、ちゃんと経費で落としてくれるんでしょうね」と記者は上司に文句を言った。

最初は必死だったけれど、次第にマサコの気まぐれな性格が出て来て

ドタキャンされたり、暫く連絡を絶たれたり・・と、その度にプレゼントと電話攻撃で

自分を忘れないようにアピールする。

疲れてくるけど、食べたり飲んだりする席ではよくしゃべる事は間違いない。

とはいえその情報の信憑性には疑いが・・・・

ヒロノミヤ様ってどんな方ですか?」

普通の方」

普通って・・優しいとか?気遣いがとか?」

いえ、そういう意味ではなく私がいうのはユージョアリーの普通という意味です。

ごく一般的とでもいいましょうか」

ヒロノミヤ様とはどんなお話をしましたか?」

いちご大福を食べた事がないとか。あの人、いちご大福を知らなかったのよ。

信じられる?だから今度お持ちしましょうかって言ってあげたら喜ばれたわ」

まあすごい。じゃあ、マサコさんもヒロノミヤ様の事を好き?」

「どうして?いちご大福と好き嫌いに何の関係があるの?」

「だって、今度お持ちしましょうかって」

いやね。いちご大福も知らない人を好きになる自分が想像出来ないけれども」

だって・・何度か東宮御所に招かれて・・・行ったんでしょう?」

それは俗にいう興味があるからというか、真に生物学的な興味の対象?」

わけがわからん・・・記者は頭を抱えた。

本当にこの人をヒロノミヤは好ましいと思っているんだろうか?

この女性、一度も「今日は私が(払います)」と言った事がない。

自分よりもずっとずっとお金持ちに生まれているのに。

こういう人、官僚にはいるよなあ。3流の政治家とか。

あ・・・韓国に昔いたという「両班」気質かしら?

じゃあ、マサコさんとしてはこの先、外交官になって世界に羽ばたくのが夢?」

「自分としては深く考えた記憶はないけれども、アメリカで培った英語力と

留学経験を生かして何か出来るといえば、やはり外務省で外交官になる事かしら?

私は小さい頃から父と一緒に海外で暮らしていたので、そこでは様々な場所へ

行ったわ。セントラルパークとか、モスクワの赤の広場とか。父のお友達には

有名な政治家も沢山いるし、部下もまた学歴と経歴がハンパじゃない人達。

だから海外で暮らして、そういう人達と色々語り合うというのは自分にとって

非常に自然な行為なの」

だから・・・・?言いたい事はなんなんだろう。

外交官が天職って事ですね?」

そうともいえるし、いえないともいえるし

メモりながら酒の勢いも手伝って、すっかり理解不能にされてしまう。

これがこの人の手なんだろうか。

正直、翌年、彼女がイギリスに留学した時はほっとした。これ以上たかられるのは

いくら経費でも嫌だなと思ったのと、彼女の要領をえない話し方にはつくづく

うんざりしたからだった。

 

無論、ヒロノミヤはそんな風に馬鹿にされている事も知らない。

天皇ご不例で、両親はますます忙しくなり、一方、皇太子妃の母も具合が悪いと

きている。皇室全体が暗い雰囲気の中でヒロノミヤに出来ることは

ただ何事もなく微笑む事だけだった。

コメント (2)
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