今回はまずこの作品から。
いわずもがたの「木原敏江」です。
前回、紹介した作品よりずーーっと昔のもの。でも、この作品が後に名作
「摩利と新吾」になるわけで。
「あーらわが殿!」 (1972-1974 週マ)
登場人物・・・新吾(表紙左)
みちる(右)
摩利
千鶴
月夜麿
ストーリー・・・時は明治。なでしこ女学院のみちるは恩師千鶴先生を苦しめている
持堂院に殴り込みをかける。そこで出会ったのが新吾。
政府の政策により「男女共学」を実践する事になったなでしこと持堂院。
特別に選ばれた混合クラス。
新吾はで千鶴先生に一目ぼれ。一方みちるは新吾を・・・千鶴先生は
月夜麿と恋仲で摩利は実は新吾を愛していた・・・
私はこの作品をリアルタイムで読んではいません。
「ベルばら」もそうなんですが、週刊マーガレットは買っていなかったので。
だからこれが「摩利と新吾」の大元にあたるというのも随分あとになって知ったのですが。
ぶれていないのは「うるわしの摩利君」「日本男児の新吾君」で摩利が男色っけがあり・・・
という部分でしょうか?
全体的にミュージカルのように、だだだーーっとクライマックスに駆け上がっていくので
途中でやめることが出来ないんですよね。
読者が低学年という事を意識しているんでしょうか?
「この時代は」と明治時代の学校や男女関係、ものの考え方について説明が入ります。
だからとてもわかりやすいです。
かっこいい摩利も可愛い新吾も好きだけど、大人になった私は月夜麿さんがなぜか好き
この頃から得意のドイツ語や和歌などがガンガン出てくるんですね。
お陰さまで私も第二外国語はドイツ語だったんですけど。