今、我が家ではベランダにお米やパン屑を捲いてすずめを
呼びよせるのがブームです。ヨンジュナがとっても喜ぶので。
刑事一代
帝銀事件・ガードマン殺人事件・吉展ちゃん事件・
三億円事件・・・
名前は知ってました。平塚八兵衛。3億円事件の検証番組で出て
来ましたから・・・でも、本当にあんなに喧嘩っぱやかったんでしょうか
いかにも「昭和の人」って感じでしたね。
かの有名な「帝銀事件」なんですけど・・・平沢貞道という人は
宮城刑務所にいたもんですから、ローカルなニュース番組では
事あるごとに養子さんの「冤罪訴え」を見ていました
これ・・・今、DNA鑑定とかあったらどうなるんでしょうか?
もう一度、科学捜査で検証できないのかな?
どうにも平塚さんの「平沢犯人説」は違うような気がして
(私は731部隊説を信じてますが)
吉展ちゃん誘拐事件は、現場がわりと近いので、話には聞いた事が
あります。でも、犯人を落とすのにあんなに時間がかかり、まるで
敵同士の友情みたいなものまであったとは・・・
例えが悪いけど、古代進とデスラー総統のような
3億円事件は時効の9か月前に降りていたんですね・・・・・
でも、確か検証番組では平塚さんは犯人を19歳の少年で、父親が
警察官だったと思っていたんじゃなかったでした
ところが、容疑者を引っ張る前に服毒死してた・・・と。
で、自殺で片づけられたけど本当は父親による殺害ではないか。
そして3億円を手にしたのは少年の行きつけの店の人で、ハワイに
いるって・・・・
これも今時の科学捜査で何とか検証出来ないんでしょうか?
東北弁が上手っ!!
渡辺謙さん、本当に東北弁がお上手っ あのなまりが不自然だと
全然面白くないもんね。
それに萩原聖人の東北弁もすごかったーー 懐かしかったです
どの事件も、容疑者の家族に対し、柔らかな訛りで親しみやすさを
アピールし、心をつかんで情報を引き出す マジすごい人だなあと。
特に女性相手の時は、うっとりするほど優しく接するので、ついつい
言ってしまう・・・ってのはありますよね
昔は、何でも「足」を使ってみて回らないといけないわけで・・・しかも
昼夜問わずのお仕事ぶり 頭が下がりますね。
原田美枝子さん、無言の良妻賢母ぶり
今回、際立っていたのが奥さん役の原田美枝子さん
若いころの役も全然違和感ないし、セリフが本当に少なくて、ちょっとした
表情で演技する事を要求されたわけですが、とてもよかったと思います
まさに「昭和の母」って感じで。
あんな仕事の鬼を夫に持つと、妻としては大変ですね。
でも当時は不平不満を口にする事も出来ずっていうか、思いつかないでしょう。
ただひたすら耐えに耐えたわけで
その結果が、八兵衛さんが定年で貰った花束
無造作にぽんと投げてよこされた真っ赤な花束が夫の思いやりと感謝で
あると知った時の表情がまた何ともいえず素敵でした
柴田恭兵・高橋克実・萩原聖人・山本耕史・・・
無論、主役の渡辺謙が「なりきり八兵衛」でよかったですが、豪華
共演陣も適材適所で目立ちすぎる事無く素晴らしかったです。
最後の最後まで八兵衛を捜査一課に置く事を願った柴田恭兵の
味のある枯れっぷり
高橋克実のベスト相棒ぶり、萩原聖人の八兵衛さんと対等に渡り合う
犯人っぷり、そしてキャリアの若手の山本耕史。
どれもこれも素晴らしい演技でした。
小泉孝太郎&相武紗季・・・
オープニングとエンディングに登場する小泉孝太郎と相武紗季の
記者コンビ。
小泉ジュニアはいつの間にか演技派に成長しているし、今回は相武
ちゃんもちゃらちゃらした所がなくてオッケー
でも相武ちゃんには尚一層の努力を希望します
時代の流れ・・・・
物語がラストに近づき、相棒がガンで死んじゃったりすると、平塚さんの
回りは微妙に変わっていく。
つまり、それが時代の流れなんですね。
戦後すぐから高度経済成長時代へ突入する時の自由な時代とは違って
「組織と自分」をバランスよく保っていかなくてはならない
常に個人プレーをして勘を頼りに足で捜査していた時代とは違う。
そういえば「太陽にほえろ」などの刑事ドラマも組織捜査ですよね
チームを組んで自分は歯車の一つになるって事で。
それが平塚さんの相に合わなかったのはわかります
特にキャリアとノンキャリアの違いが、豊な時代になるにつれて
どんどん明らかになっていくんですものね
八兵衛さんのやり方が通用したのは、犯罪者にも「人間」としての
大きな一面がある時代。
でも、3億円事件のように、犯罪者に人間らしさがなくなってくると
さしもの彼もお手上げって事になります。
現代の犯罪のような「動機がない」「過去がない」
まるでモンスターの犯行には太刀打ちできないでしょう
そういう意味では、昭和の犯罪はまだ人間味があったのかと。
(「帝銀事件」は顔を持たない犯罪で、結局は冤罪の可能性が大きい
わけですけどね)