天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも
歌意 : 大空をふり仰いではるか遠くを眺めると、今見ている月は、かつて奈良の春日にある三笠山の上に出ていた月と同じ月なのだなあ。
作者 : 安倍仲麿(あべのなかまろ) 698~770 正しくは阿倍仲麿。遣唐留学生として渡唐。帰国できないまま唐土で没。李白・王維らとも親交があった。
『古今集』には、中国での長年の留学生活を終えて帰国する、その惜別の折に月が美しく上ったのを見て詠んだとある。
17歳で入唐してすでに30年の歳月が流れていた。
いよいよ帰国という時に異国の友との別れがたい思いにもまさって、故郷への思いがこみ上げてくるという事であろうか。
※文英堂「原色小倉百人一首」参考
ブログ村ランキングに参加中
カチッと クリックお願いしま~~す
ご協力ありがとうございます パート主婦ブログは7位です