yopikoの、たなばた日記

フクロウグッズ・書・風景・植物や日々の出来事など、写真で気ままに綴っています♪

書に親しむ 「小倉百人一首」 三十四番

2009-04-18 07:10:00 | 書(小倉百人一首)

誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに
歌意 いったい誰を親しい友人にしようか。長寿の高砂の松も、昔の友ではないのだから。
作者 藤原興風(ふじわらの おきかぜ) 9世紀後半から10世紀初頭にかけての人。管弦にもすぐれる。
鑑賞: 年老いて親しい友もいない孤独と悲哀

 老齢となって親しい友人もみな亡くなり、一人きりの自分になったような気がする。
そこで、長寿である高砂の松を友人にと思う。
しかし、松はしょせん松でしかなく、友人となるものではなかった、というのである。

 一般に長寿は祝賀すべきことであるが、ここでは逆に、孤独な自分が見つめられている。
親しい友人を新たにつくろうと思っても、そういう心からの友は長年の交流によって育まれるものなので、老齢の自分にはできるはずもない。
かといって、長寿の象徴である松を友にと思っても、語り合える相手ではない。

 これは何よりも、老境に至った者だけが実感できる、沈痛な嘆きの歌である。



                          ※参考 文英堂 「原色小倉百人一首」

 余談ですが、義母は88歳。田舎で何十年も親しくしていた友人達と離れて、東京のケアハウスに入居していますが、ひとり、またひとりと同年代の友人知人が亡くなると、すごく寂しそうにしています。
 こちらに来ても仲良くしてくれる人達と楽しそうに暮らしていますが、すでに3人ほど旅立ってしまいました。 2-3日は落ち込んでいますが、仕方がないことだと気持ちの整理がつくと、また前向きな気持ちになってくれるので、その点ではすごい母だと思っています。



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                  昨日は3位でした。ありがとうございました 

コメント (2)
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