白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける
歌意: 白露に風がしきりに吹いている秋の野は、緒(ひも)で貫きとめていない玉が散り乱れていたのだったよ。
作者: 文屋朝康(ふんやのあさやす)
9世紀後半から10世紀初頭にかけての人。文屋康秀(→22番)の子。
台風のような強風に吹き散らされる露を、緒で結びとめられなかった為に、ばらばらに散らばった玉だと見立てている。
露をのせているのは、玉の緒にたとえられることの多いススキの葉や萩の枝であろうか。
露をいっぱい集めた木草が秋風に激しく揺さぶられ、露がそのたびごとに白く輝きながらばらばらと乱れ散っている情景である。
「秋の野は」とあるように、その風景は野全体に広がっている。
一面にわたってはかなく光る世界になっている、というのである。
※参考 文英堂 「原色小倉百人一首」
これから夏本番に向かうというのに秋の一首でスミマセン・・・
順番に載せているので・・・ でもつらい夏の後、ヒンヤリと寂しい秋、待ち遠しいな~~
ポチッと 昨日は嬉しい2位。
ありがとうございました
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