yopikoの、たなばた日記

フクロウグッズ・書・風景・植物や日々の出来事など、写真で気ままに綴っています♪

書に親しむ 「小倉百人一首」 六十四番 +(川霧)

2011-07-14 05:30:00 | 書(小倉百人一首)

  
 朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木

歌意: 
明け方、辺りがほのぼのと明るくなる頃、
宇治川の川面に立ちこめていた霧がとぎれとぎれになって、
その絶え間のあちらこちらから点々と現れてきた川瀬の網代木よ。
 


作者: 権中納言定頼(ごんちゅうなごんさだより)     
   995~1045 藤原定頼。 公任(55番)の子。 書にも優れる。
            小式部内侍の歌(60番)に関係した人物。
             
 

 『千載集』の詞書に、
「宇治にまかりてはべりける時詠める」とあり、宇治に赴いた折に詠んだ歌である。
 平安時代、この地は貴族の別荘なども建てられ、
都の人にとってはなじみ深い場所であった。
 冬の早朝、宇治川の一面に立ちこめていた霧が、次第に薄らいで、
都の人にとっては珍しい網代木が点々と現れてくる。
一幅の絵を思わせる典型的な叙景歌である。

※宇治川は京都府南部を流れる川。琵琶湖南部に発し、しばらくを瀬田川といい、
京都府に入る手前から、木津川・桂川との合流点までを宇治川と呼ぶ。
                                                                             


                                      
※参考 文英堂 「原色小倉百人一首」

今回のコラボ画像は、今年の初日の出。 多摩川の朝霧。


山と川の宇治の景観、点々と見える網代木とは、イメージが全然違いますが・・・
立ちこめていたときは何も見えませんでした。
日が昇るにつれて霧が無くなり、ゴツゴツした岩が見えてくる川面でした。

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