よし坊のあっちこっち

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あのベッカムがやって来る

2007年06月23日 | サッカー
あのベッカムがやって来る。特にアメリカに居るサッカーファンにとっては何ともうれしい話だ。何故そんなに嬉しいのかって? そりゃ、アメリカのサッカー事情を考えたら、喜ばずには居られまい。

よし坊は、毎日スポーツニュースを見るにつけ、いつも腹立たしいのだ。流れるニュースは野球にバスケ、それとアメフトばかりだ。アメリカ人がこの3種の神器的スポーツにどうして熱狂するのか未だに分からん。
片や、サッカー放映はお寒い限りで、殆ど無い。救いは、メキシコ人向けチャンネルが週1~2回ヨーロッパリーグや中米リーグ、そして中米からの選手が大勢居るアメリカのリーグ戦を結構放映してくれる。

アメリカでサッカーが盛り上がらない有力な説として、そもそも、その昔、英国を脱出した人々が独立戦争を勝ち取って建国したわけなので、アメリカ人には、英国に本流を発するものへの徹底的な抵抗精神が脈々と流れているとする考え方だ。サッカーもその一つだから、見向きもしないのだそうだ。

この3種の神器的スポーツ。まず、バスケットはアメリカで考案されたらしい。野球も昔からあった球打ちの遊びをルール化して広めたのがアメリカ。アメフトにいたっては、ラグビーと親戚みたいなものだが、独自のスポーツに仕立て上げた。いずれも早々とプロ化で銭儲け出来るようにしたし、何よりも、「オラがスポーツ」でなければならず、俺達が一番じゃないと我慢できない、認めない。どうも、始末に終えぬ人種である。

それでも、アメリカのサッカーファンは年々増加していると聞いている。一つは熱狂的サッカーファンのメキシコや中南米の人達が移民として増えていることがあるのではないか。そういえば、最近彼らが多いカリフォルニアやテキサスあたりにサッカー専用のスタジアムが出来ている。

そして、ベッカム。7月か8月には、アメリカのスタープレーヤー、ランドン・ドノバン(写真:別名キューピー・ドノバン。実はこれ、我が家だけで通用する名前で、キューピーに似ているのでそう呼んでいる。)を擁するロスアンジェルス・ギャラクシーでデビューする手筈だ。

アメリカのチームも国際的には決して弱くない。FIFAランキングでは常にベスト20に入っているし、ワールドカップではたまに決勝ラウンドまでいくこともある。明らかに日本よりは上だ。しかし、人気が無い。かつて、サッカー振興の為に、あの神様ペレを呼んで新生ニューヨーク・コスモスを立ち上げた(この時は、あのベッケンバウアーも馳せ参じた)アメリカのサッカー、2回目の黒船で大ブレークとは行かないまでも、小ブレークくらいはしてほしいものだ。