よし坊のあっちこっち

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二つの事件ーロス疑惑とOJ シンプソン事件

2008年10月13日 | アメリカ通信
注目していた、ロス疑惑事件の中心人物がロスアンジェルスに移送直後に拘置所で自殺というあっけない幕切れとなった。裁判自体は無罪が確定した事件だったが、事件そのものは、当初から心象真っ黒な事件であり、歯切れというか後味の悪い事件の印象が強い。自殺の真相は本人しか分からぬが、一般シロウトとしては、やはりそうか、と言うことだ。

今から約15年前、OJシンプソン事件というのがあった。事件発生後、容疑者シンプソンと警察とのカーチェイスが真昼間のテレビに映り、どう見ても犯人とか疚しい人物が逃げている図である。99%クロと思われたこの事件、辣腕弁護士が大方の予想を覆し、刑事事件としては無罪を勝ち取るのである。その後の民事では有罪となったのが、法の番人からのせめてものメッセージだったかと思う。

さて、判決の出る日、アメリカ中が緊張していた。世間では、この裁判を人種差別問題にする黒人も多く、会社でも黒人の多くは無罪派、白人は有罪派が多かったと記憶する。そして、無罪判決。黒人の多くは、大いに喜んだが、アメリカ判決史上、最大の汚点のひとつと言う心ある黒人も少なからずいた。同感である。

その後のシンプソン、悪行を重ね、塀の中に入るのである。やはり、そういう人物だったと言うことである。
ロス疑惑の中心人物は、アッサリこの世をおさらばしたが、こちらのシンプソン、貪欲に生き続ける。その貪欲さは、どこからくるのか。