よし坊のあっちこっち

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チョッと過激ですが、駄々っ子のすすめ

2008年10月21日 | アメリカ通信
ブッシュも最後の最後に「テロ支援国家指定解除」なんてぇことをしてしまった。このままだとワル大統領の汚名を着たままだからたまらん、と勘違いしたのか。しかし恥の上塗りだろう。

北が核を放棄するなんて誰も信じていない。世界の核をみていると拡散するばかりで、「唯一の被爆国」というお題目を唱え続けている我が日本が戦後「核」問題でどのように世界にアピール出来てきたのか、さっぱり分からない。結局、敗戦を機に、日本はその反動で「去勢」された国へと突っ走ってしまったのかもしれない。

拉致の問題。アメリカ人が拉致されたら、アメリカはどうするか。アメリカと言う国はあらゆる手を尽くして救出にあたるはずだ。国及び国民の尊厳が脅かされた時、アメリカは躊躇無く動く。映画にも良く出てくる「Delta Force」、一年や二年の周到な準備をして実行に移すなんて事も荒唐無稽のこととは思わない。

アメリカが事前に知っていたかどうかは分からぬが、コイズミが日本国民の意表をついて訪朝し、人質を数人連れて帰ったことは、日本外交史では稀有な例で、今後このような政治外交が出てくる予感は今の日本の政治屋連中を見ていると期待できないだろう。恐らく戦後の日本外交史の中で、トップにランクされる事だと思う。この稀有な例を除くと、日本には国家の尊厳を回復しようと言う意思がまるでないようだ。学校と同じで、物事が良く分かっている優等生を演じたい国である。

アメリカが「指定解除」をしたのは、アメリカがポイントを稼ぐ為にしたことであって、他の国の為にしていることではない。国益に沿ってやることをやっているだけで、その時他の国がどうかは二の次である。その「国益」の追求が日本では見えない。人はアメリカにはカードがいっぱいあるから出来ると言う。しかし、日本にそのカードが無かったら作ればよい。恐らく、そのカードは「唯一の被爆国」だろう。ただ、今までの「唯一の被爆国」ではだめだ。その証拠に、「唯一の被爆国」をアピールしても、世界は核の縮小どころか核拡散である。

「去勢」された日本も、12月8日になると「パール・ハーバー」をアメリカ人に思い出させ、「ニッポン人、ちょっと怖い」となる。日本でちょっとでも軍国主義的雰囲気が漂い始めると、アジア諸国、とりわけ中国筋から猛烈な反発キャンペーンが飛び出してくる。「去勢」された日本をなめつつも、牽制球として反対キャンペーンを張ってくる。
日本は優等生を止めて、ここで一度「駄々っ子」をやれば良い。ちょっと怖いと思われている今、日本は正々堂々と、「唯一の被爆国だからこそ、核を持つ」と過激に宣言してみることだ。ここで言う核は、しかし、戦術核である。日本も真面目な話、国防に相当力を入れないといけない。自分の家に強盗が入って、家族が被害に遭いそうな時に、自分がノコノコ現場を離れて警察に助けを求めに行くか、という話なのである。
しかし、この宣言は世界をアッと驚かす。日本が駄々っ子になった瞬間である。これが日本のカードだ。アメリカもロシアも中国も、かつての軍国主義の復活かと驚きおののき、てんやわんや。次々と抗議やら、特使が来日し日本をなだめすかす。「お願いだからそれだけは止めて」とくる。ここから日本の真価が問われるのだが、国際政治小国ニッポンが本当に世界で重要な役割を演じる事が出来る第一歩となるはず。駄々っ子になろう。

よし坊は歳とともに益々右傾化してきた。しかし、ホントは右傾化とはちょっと違うのだ。アメリカにいると、「自分のことは自分で守る」が全ての基本だと痛感する。ただそれだけの事である。