よし坊のあっちこっち

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Justice-法の正義

2009年03月17日 | アメリカ通信
法の正義、JUSTICE。アメリカ人はこれに敏感だ。正義に照らして、それで良いのか、を問う。だから、正義に照らしてサダムは悪だ、とイラクに突っ込んで行ったりもするのだが。

今、オバマは、救済措置で、国民の血税を注入したAIGという保険会社の役員達が、途轍もない退職ボーナスを手にしようとしていることに、正義に照らしてそれは許されるのか、と大いに憤り、何とか取り戻す算段をしようとしている。大多数の国民はAIGに対し、大きな不満をもっており、それに応えるように、見える形でアメリカはやるのだ。日本では、元々倫理観として、こんな状況を作れば退職金辞退が普通に行われるだろうから、大きな問題にならないと思うが、アメリカの倫理観は日本と全く異質である。しかし、異質でも見てる人は見てるわけで、税金を食い物にする奴は許さんと、追求を始めたわけだ。

獲物を追い、し止めたらさっさと馬で安全圏に逃げ込み、たらふく平らげる、脂ぎったハンター精神。生活の糧を求めて西へ西へと馬や幌馬車で移動した西部劇のあの世界に見る精神構造なのか。限られた小さな土地を皆で耕し、少しづつの分配で生活してきた農耕民族とは相容れないのかもしれぬ。

さて、おばまよ、どこまでAIGから取り返せるか。