よし坊のあっちこっち

神出鬼没、中年オヤジ、いや、老年オヤジの何でも有りブログだ!

RAIZO -池上本門寺

2010年01月02日 | RAIZO
早すぎるスターの死。彼が世を去ったのは大学3年の時だ。既に入院していたのは知っていたが、残念な7月17日であった。

真っ先に思ったのは、当たり役狂四郎はどうなるのか。よし坊としては当然打ち切りにして欲しかったが、暫くして、大映は松方弘樹で続行するという。ちょっと待てよ、と言いたい所だったが、ぐっと堪えての封切の日。新宿大映の前に立っていた。ポスターを眺めること暫し、そのまま家路についた。やはり、もう狂四郎は居なかった。

雷蔵は池上本門寺に眠っている。大田家の墓に入っているので、よく探さないとわからない。先年、ファンクラブの集いの後で、お墓参りをさせてもらった。帰りにお茶を飲むコースが用意されていて、銀座界隈まで戻り、ある喫茶店に入った。店主らしき人が向こうの方で忙しそうに働いていたが、確かに雷蔵の面影があった。そう、息子さんの店なのである。この店はよくよく雷蔵周辺を知っている人でなければ、まさか、雷蔵ゆかりの店とは知る由もない。雷蔵やその家族の生き方は、芸能人にありがちな派手さはなく、地味に生きることを身上にしているようで、それは、彼の自伝「雷蔵、雷蔵を語る」にも考え方が表れていると思う。

お墓参りで心残りがひとつある。この時、当時流行っていた写真週刊誌のフォーカスだったと思うが、雷蔵ファンクラブは珍しいと、写真を撮って翌週掲載したのだが、それを買ってしまっておいたら、アメリカ転勤のドサクサで、どこかに行ってしまった。返す返すも残念だ。