世界では、ヨーロッパでも早くから航空会社の淘汰が起こり、アメリカでは、古くはユナイテッド、最近のデルタ、ノースウェストの会社更生法適用と再生と、荒波が襲っている中で、世界の(?)JALが大変ではない、はずがないと長年思ってきたが、とうとうと言うか、漸くと言うか、整理の時期に到達した感がある。整理といっても、消えて欲しいわけではない。存続して欲しいのだが、この際会社も行政も膿を出すことだろう。
映画にもなったが、山崎豊子の「沈まぬ太陽」が発刊された時早速読んで、ドロっとした体質(ま、何処の会社にも似たようなことはあるが)で身動き出来ない、謂わば、航行不能になった戦艦大和が太平洋の真ん中で、何処へ行けばよいかもがいているようだった。
巷間伝えられている社員の特典だが、昔こんなことがあった。ヨーロッパ出張を終え、アムステルダムから帰るその日、空港ロビーでバッタリ大学時代の同級生に出会った。JALに入社していたことは知っていたが、仕事かと聞くと、バケーションで10日ほど遊びに来たという。社員特典を利用できるからというので、聞いてみると、飛行機が殆どタダ。その後、席が取れない時に何度かお世話になったから、あまり言えないが、社員となると破格の待遇であることが良く分かった。これを何千人という人がやれば、そりゃ、コストも高く付く勘定だ。
しかし、諸悪の根源は今まで航空行政を牛耳ってきた政治屋連中だろう。大体、大阪近辺になんで三つも空港が必要か。神戸空港の意味がさっぱり分からない。せっかく作った関空も見事に沈没している。全くもったいない24時間空港だ。やり方一つで、金の卵になったかもしれない。アジアのハブにも成りえたのに、アジアのハブを韓国の仁川に奪われたのは記憶に新しい。最近の茶番劇は静岡空港だろう。適切でない土地に建てて、後は知らん顔の相変わらずの行政。作っちゃったから、壊すわけには行かない。そんなハチャメチャが堂々とまかり通るのだから、ツケを回される庶民はやりきれない。
日本の官僚は馬鹿ではないはずで、諸案件に対する国としてのグランドデザインを描く、参謀としての連中がいるはずだが、ひょっとして政治屋連中がそれをグチャグチャにしてきたのではないか。今求められるのは、老獪な政治屋ではなく、愚直な政治家だろう。兎に角、青臭い方よい。
映画にもなったが、山崎豊子の「沈まぬ太陽」が発刊された時早速読んで、ドロっとした体質(ま、何処の会社にも似たようなことはあるが)で身動き出来ない、謂わば、航行不能になった戦艦大和が太平洋の真ん中で、何処へ行けばよいかもがいているようだった。
巷間伝えられている社員の特典だが、昔こんなことがあった。ヨーロッパ出張を終え、アムステルダムから帰るその日、空港ロビーでバッタリ大学時代の同級生に出会った。JALに入社していたことは知っていたが、仕事かと聞くと、バケーションで10日ほど遊びに来たという。社員特典を利用できるからというので、聞いてみると、飛行機が殆どタダ。その後、席が取れない時に何度かお世話になったから、あまり言えないが、社員となると破格の待遇であることが良く分かった。これを何千人という人がやれば、そりゃ、コストも高く付く勘定だ。
しかし、諸悪の根源は今まで航空行政を牛耳ってきた政治屋連中だろう。大体、大阪近辺になんで三つも空港が必要か。神戸空港の意味がさっぱり分からない。せっかく作った関空も見事に沈没している。全くもったいない24時間空港だ。やり方一つで、金の卵になったかもしれない。アジアのハブにも成りえたのに、アジアのハブを韓国の仁川に奪われたのは記憶に新しい。最近の茶番劇は静岡空港だろう。適切でない土地に建てて、後は知らん顔の相変わらずの行政。作っちゃったから、壊すわけには行かない。そんなハチャメチャが堂々とまかり通るのだから、ツケを回される庶民はやりきれない。
日本の官僚は馬鹿ではないはずで、諸案件に対する国としてのグランドデザインを描く、参謀としての連中がいるはずだが、ひょっとして政治屋連中がそれをグチャグチャにしてきたのではないか。今求められるのは、老獪な政治屋ではなく、愚直な政治家だろう。兎に角、青臭い方よい。