よし坊のあっちこっち

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日本の教育現場

2010年04月07日 | いろいろ
ワイフの姉が遊びに来ている。小学校の先生を定年退職して、悠々自適である。

何年か前、国がゆとり教育と称して、所謂詰め込み主義を廃した方針を実行したのだが、当初から現場では、相当の疑問と危機感があったと言う。小学校の一年と二年では、理科と社会が無く、生活教科という、何やら訳の分からないものが出来たそうで、極端に言えば、生徒の自由な感性に委ねるという、キャッチフレーズとしては飛びつきたくなるような言葉だが、実態は、生徒が疑問を持たなければ、そのまま過ぎ、かといって教師から疑問を持たせるような指導要領も無いらしい。要するに、放ったらかしが許容されている。

それと、今の教師は、教える事以外に、例えば給食費を払わないモンスターペアレントへの取立て業務やら、余計な仕事が結構あって、それはそれで大変らしい。
大阪府の橋下知事が文科省に噛み付いたのも分かる気がする。小学生の柔軟な脳みそのうちに、肝心の基礎を詰め込まないで、あと何とする。吸収するキャパが有りながら、インプットされなければ、脳は退化するのみで、脳なんていうのは、オーバーフローするくらい詰め込めばよい。それで入りきれないものは、どんどん落としていけば良いのだが。

かつては、学校レベルの数学も世界一と言われた日本、数学だけではなく、教育全般でレベル低下を起こし、それに合わせるように国の力が落ちてしまった。普段は目に見えないが、間違いなく、国力と学力は比例している。