よし坊のあっちこっち

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RAIZO -コメディ時代劇

2010年05月27日 | RAIZO
濡れ髪剣法に始まり、濡れ髪牡丹で終わる全5作の濡れ髪シリーズはコメディ時代劇のカテゴリーとして非常に面白く、兎に角理屈抜きで楽しめる。雷蔵の芸域の広さを感じさせる。

最初から軽いタッチを目指しているせいか、随所に現代語を敢えて散りばめ、テンポも速いから意外と違和感は無い。雷蔵の、軽くて飄々とした演技がこれ又良い。

シリーズの中では、最後の濡れ髪牡丹が好きである。女親分の京マチコを相手役に、何をやらせても一流のスーパーヒーローを演じ、脇は常連の小林勝彦。

もうひとつ、コメディ時代劇で面白いのが、「陽気な殿様」。坪内ミキコのデビュー作でもあるが、お家騒動解決の為に、江戸から姫路までの道中を佐々十郎と、常連の小林勝彦を従えての旅となる。あの菅井一郎が、相変わらずの爺さん役で出ており、なんとも言えぬ味を出している。高田美和も初々しいし、松平長七郎の宇津井健も若い。