最近、「45Years」を観た。45年連れ添った夫婦の記念すべき45周年パーティを前にして突然起こった小さな心のざわつきの一週間を静かに描いたものだ。今年のアカデミーの主演女優賞候補にシャーロット・ランプリングがノミネートされていることもあるが、よし坊の興味は夫役のトム・コートネィだ。
久しぶりのトム・コートネィだ。彼を初めて観たのは、高校の時だろう。新宿のアートシアターに「長距離ランナーの孤独」という作品が掛った。悪さを働き少年院に入るが、脚力を買われ軽作業というニンジンを餌に競技会に出させられる。ところが、優勝が視野に入り始めると、考えを変え、わざと負け、彼の優勝で少年院の評判を一挙に高めようとする権力側の思惑に一矢を報い自己の尊厳と独立性を守る話である。この映画を観て、なぜかこの新人役者が好きになった。
ご存知のように、アートシアターに掛かるのは大衆受けしない作品ばかりだから、この映画も映画オタクくらいしか観ない映画だろう。日本での知名度は殆ど無きに等しかったのではないだろうか。次に彼を観たのは、あの「ドクトル・ジバゴ」での革命戦士だった。これ以降彼の作品は観ていないから実に50年ぶりに彼を観たのである。来月79歳、良い顔になっている。
久しぶりのトム・コートネィだ。彼を初めて観たのは、高校の時だろう。新宿のアートシアターに「長距離ランナーの孤独」という作品が掛った。悪さを働き少年院に入るが、脚力を買われ軽作業というニンジンを餌に競技会に出させられる。ところが、優勝が視野に入り始めると、考えを変え、わざと負け、彼の優勝で少年院の評判を一挙に高めようとする権力側の思惑に一矢を報い自己の尊厳と独立性を守る話である。この映画を観て、なぜかこの新人役者が好きになった。
ご存知のように、アートシアターに掛かるのは大衆受けしない作品ばかりだから、この映画も映画オタクくらいしか観ない映画だろう。日本での知名度は殆ど無きに等しかったのではないだろうか。次に彼を観たのは、あの「ドクトル・ジバゴ」での革命戦士だった。これ以降彼の作品は観ていないから実に50年ぶりに彼を観たのである。来月79歳、良い顔になっている。