よし坊のあっちこっち

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イッツ JAZZー MJQ

2009年01月27日 | Jazz
ジャズメンでは誰が好きかと問われれば、よし坊の答えはMJQである。彼らの奏でる旋律は、兎に角入り易い。とっつき易いのだ。とっつき易くてハイレベルなジャズ集団といってもいい。

その昔、女の子とお茶を飲みながら、音楽の話をすると、あまりジャズは話題に出て来ない。皆、あんなうるさそうなの何処がいいの?ってな感じで、確かによし坊もそうだったなと、思い出しつつ、騙されたと思って一度これを聞いてみなよ、とお勧めしていたのがMJQだ。当時はCDなんてのが無く、レコードからテープに録り、女の子に貸してあげたものだ。テープを返してもらう時、大概「こういうジャズもあるんだ」と言ってその後MJQにはまってくれる。

アルバムはいくつもあるのだが、好んで聴くのが、1974年、彼らが解散してしまう記念コンサートの実況録音版「The Last Concert」。集大成版として、お勧めの一品。代表作が詰まっている。これがあれば他のアルバムは要らない。

数多のジャズメン、ジャズシーンにあって、常にスーツ姿を確立していたのも良い。スインギーな、ジャズィな、ファンキーなリズムから、Blues in A Minorやアランフェスのようなクラッシックのリズムまで、MJQスタイルとでもいうのか、限りなく心地よい。あれは、やはりリーダーのジョン・ルイスのカラーだろう。そんなSophisticatedな雰囲気の中で、フィーチャーされるバイブのミルト・ジャクソンが時に弾け、時に抑える(もっとも、解散後のミルトは弾けっ放しになっていたが)。

単にジャズ好きのファンだけでなく、オーケストラとの競演も多い彼らのファン層は広く、ジャズ界で独特の地位を築き上げたと思う。ヒース兄弟の一人Percy Heathが2005年に世を去って以来、あの世で4人は勢揃い。MJQを再結成していると良いのだが。


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