よし坊が初めてアウトレットなる言葉に出会ったのは、1980年代の初め、日本からの出張でマサチューセッツ・ローレンスにあるスポーツシューズのニューバランス工場を訪問した時の事。会議を終え、担当者が工場見学の最後に工場の脇にある建物に案内してくれた。標識にOUTLETと書いてあり、尋ねると機能的には問題ないが色等の外観欠点で不合格となった二級品を安く社員や周辺住民に提供してるとのことであった。
次にアウトレットの言葉を目にしたのは、1995年現地法人立ち上げでジョージアに移って来た時である。初めての海外生活で土日はお上りさんの如く買い物ツアー。当時、アメリカではアウトレットモール急速に広がり、NY近郊のアウトレットモールは日本からのNY観光ツアーの人気スポットであった。
当初は有難がって買っていた商品にやがて気づいたことがある。例えば衣料。筆者が好む或る特定ブランド品を注意深く観察したところ正規店と同じデザインは滅多に見かけない。正規店とアウトレット店で色柄デザインや縫製国が明確に分かれていたのだ。そして、何よりも、ニューバランスで聞いた二級品コンセプトからすると、商品の品ぞろえが豊富過ぎるのだ。ブランドの正規店ものでもなく、ニセモノでもなく、正規店向け生産の不合格品でもない、と言うことであろう。
このアウトレット商法、広大なアメリカをカバーする手法としては、実に上手く出来ている。有名ブランドが軒を飾り、しかもアウトレットだから安い、と触れ込めば客が集まる。そこにデザイン、生産拠点、使用材料を変更することで正規店とは一線を画した商品を並べビジネスチャンスを広げる。有名ブランドが都市部ではなく、郊外や過疎地に単体出店するのは現実的ではないが、他店との集合体ならトータルコストはぐんと下がり、宣伝効果も見込める。都市型モール商法の田舎版として、全米に瞬く間に増えていった。
この”ニセモノではない”という曖昧さが消費者の心理をつき、見事に「アウトレット商法」を成立させている。アウトレット専用品と最初から納得して買えばいいわけだが、アウトレット専用商品と正規店向け不合格品が目の前にあったら、あなたはどちらを選ぶ?
次にアウトレットの言葉を目にしたのは、1995年現地法人立ち上げでジョージアに移って来た時である。初めての海外生活で土日はお上りさんの如く買い物ツアー。当時、アメリカではアウトレットモール急速に広がり、NY近郊のアウトレットモールは日本からのNY観光ツアーの人気スポットであった。
当初は有難がって買っていた商品にやがて気づいたことがある。例えば衣料。筆者が好む或る特定ブランド品を注意深く観察したところ正規店と同じデザインは滅多に見かけない。正規店とアウトレット店で色柄デザインや縫製国が明確に分かれていたのだ。そして、何よりも、ニューバランスで聞いた二級品コンセプトからすると、商品の品ぞろえが豊富過ぎるのだ。ブランドの正規店ものでもなく、ニセモノでもなく、正規店向け生産の不合格品でもない、と言うことであろう。
このアウトレット商法、広大なアメリカをカバーする手法としては、実に上手く出来ている。有名ブランドが軒を飾り、しかもアウトレットだから安い、と触れ込めば客が集まる。そこにデザイン、生産拠点、使用材料を変更することで正規店とは一線を画した商品を並べビジネスチャンスを広げる。有名ブランドが都市部ではなく、郊外や過疎地に単体出店するのは現実的ではないが、他店との集合体ならトータルコストはぐんと下がり、宣伝効果も見込める。都市型モール商法の田舎版として、全米に瞬く間に増えていった。
この”ニセモノではない”という曖昧さが消費者の心理をつき、見事に「アウトレット商法」を成立させている。アウトレット専用品と最初から納得して買えばいいわけだが、アウトレット専用商品と正規店向け不合格品が目の前にあったら、あなたはどちらを選ぶ?