よし坊のあっちこっち

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ハトヤマは一つだけ良いことをした

2010年06月03日 | いろいろ
若葉マークを付けて船出したハトヤマ坊ちゃんが、たった8ヶ月で、座礁してしまった。若葉マークだから、最初は大目に見よう、その内まともになるだろうと、いささかの期待をしていたが、あっちヨロヨロ、こっちヨロヨロで、最後は「普天間問題」という大きな岩を見誤っての座礁だ。この政治家はベテランとばかり思っていたが、どうも、政治家としても若葉マークのレベルだったのではないか、とさえ思う。

しかし、このお坊ちゃまでも、一つくらい残すものだ。最後の最後まで、実現性も無い移転問題をかき回すだけかき回してくれたので、普天間問題が何なのかと言うことを全国レベルまで広めてくれたからだ。

普天間を含めた基地問題を考えることは、即ち日本の「国防」を考えることであり、国防を考えた時、今の自衛隊の位置付けでいいのか、中国、北朝鮮という危ない軍事政権が現実に隣接する地勢的状況の中で、国家として何処までの軍事力を持つべきかを、市民レベルで真剣に考えないといけない時期に来たと思う。

日本国としての国防の在り方、そのグランドデザインはどうあるべきか。アメリカの力を排除して単独でやるなら、性根を据えて自衛隊の大幅格上げをせねばならないだろうが、「パールハーバー」がある限り、アメリカは日本の軍事強大化は望まない。しかし、日本は、今のような「自衛隊派遣は合憲か違憲か」というようなレベルでの論争だけでは、全く将来展望が見えない。政治家は、日本のグランドデザインとして、独自にはどの程度の軍事力を備えるべきかを、そろそろ選挙を通して論争して欲しいものである。もちろん、これを争点にすると言うことは、憲法問題も争点とするわけで、これも市民レベルの注目が必要だ。空虚な「平和憲法を守れ」のお題目だけはもうたくさんだ。


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