ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

真実を伝える人達(守る人達)

2018年12月26日 | 日記

 タイム誌の12月24日、31日合併号の、今年のperson of the year(世界に最も影響を与えた人)に、the guardians(守る人達)が選ばれた。真実を伝えるため身の危険を冒しても活動した(真実を守る)ジャーナリストや組織で、

①   ジャマル カショギ氏:サウジアラビアのジャーナリスト

②   マリア レッサ氏:フィリピンのニュースサイトを設立運営する人

③   ワ ロウン氏、と、クワウ スー オー氏:ミャンマー人でロイター社の記者

①   キャピタルガゼット (アメリカ、メインランド州の地方新聞社)

を選んでいる。ここで、詳細を書くのは控えるが、彼らは真実を伝えようとして活動するなかで、殺害され、また、テロ攻撃を受け、または、投獄されている。

 タイム誌は、38ページを使い、現在のジャーナリズム全体にかかわる現状を載せている。

 重要なところを整理すると、

1.ジャーナリズムの、正確性、公平性、専門性、は米国と英国で根付き世界中に広まり標準化された。

2.民主主義の旗印(人権と自由)を掲げる米国が、今混迷している。

3.世界中の民主主義はこの10年危機に直面している。

4.世界中で、2017年、ジャーナリスト262人が投獄され、52人が活動中死亡。

5.報道は常に、判断ミス、見落とし、正確性の誤り、などに直面し格闘する。

6.アメリカ人の2/3は、ソーシャルメディアからニュースを得ていると言いながら、ニュースの65%は誤った報道だとみている。

7.アメリカの地方新聞の発行部数が減少している。

 さて、この記事を読んで思うことは、

 ・ジャーナリズム、正しい報道、がなければ、我々はどう行動したらよいか判らない。

 ・ジャーナリズムの、質、自由、は世界の中では国ごとにレベルが異なる。

 ・民主主義の質の高さは、報道の質と自由の高さに比例している。

 ・民主主義と言っても国によって目指す形は異なり、また変化していくものだろう。

  絵は、サウジアラビアのジャーナリスト、カショギ氏。記事の中の写真からスケッチした。

     2018年12月25日  岩下賢治

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