ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

鍼灸治療のその後

2019年05月06日 | 日記

新宿御苑のユリノキ

 

 バネ指の治療のために鍼灸院にやっかいになっているが、そこで気がついたこと1、2を。
 私のバネ指の原因は、薬指の第一関節の炎症である。これは整形外科でレントゲン検査の診察を受けており、はっきりしている。指の腱を束ねている筋肉が、過度に使いすぎたか、あるいは何かの原因で炎症を起こした結果、指の動きに自由度が減ったのである。西洋医学だとこの炎症を抑えることが治療方法である。最終的には手術して炎症している筋肉を取り除くことになるそうだ。
 鍼灸医では炎症に直接手を加えることはしない。炎症部の神経を司っている神経の結節点らしき部分、いわゆるツボを探り当て、刺激し、滞っている血流を正常に戻すのである。私の場合、触診の結果、指の炎症は肩からきているのではないかと診断され、肩に鍼治療を行っている。
 指と肩との間には、二の腕から肘、手首を挟んで相当に距離がある。原因はそんなに遠方にあるものなのだろうか。
 ところが不思議、肩に鍼を刺すと、指の炎症部がほんの少し熱くなったようで、若干だが指が動くようになった。もちろん完治したわけではない。はあ、これがツボというものなのか、と得心した次第。
 肩に問題があるらしいのは、自分自身でも感じていた。指の治療がうまくいかなくとも、ついでだから肩を見てもらおうと思っていたものだから、この診断、腑に落ちたのである。肩に問題があることが分かると、その遠因として、足の脹脛(ふくらはぎ)も施術してくれた。これにはびっくり。しかし、このことについても自分で納得できた。最近、運動した後、脹脛が張るようになっていたからである。
 週1回、いままで4回通院したが、まだ完治はしていない。今後、治療も徐々に強さを増す、つまり鍼を深く刺すことになるのだろう。鍼を刺される時の感覚は嫌いであるが、好き嫌いを言っている場合ではない。早く完治したいものだ。
 ところで、この治療で気がついたこと。
 老齢になると、膝が痛い、腰が痛い、首が痛い、といろいろと痛みだす。その原因として軟骨がすり減ったからとか、よく言われることである。それを防ぐために、何を食べろ、このサプリを飲め、とかいろいろ情報が錯綜している。しかし大元は体のバランスが崩れることで発症することが多いのではないか。例えば歩く時右に傾く癖があるとか、膝が内側に曲がるとか、猫背で上目づかいをするとか、などなど。
 若いうちはバランスが崩れていても柔軟性などで補強できるが、歳をとるとこれができなくなり、そうしたアンバランスが痛みを引き起こしているのではないか、と。
 私は若い頃からランニングをしているが、ランニングフォームに癖がある。これを正すことが怪我や疲弊を除去するはずと、歳をとるごとに理想的なフォームをもとめるようにしている。走る時だけでなく、歩くときもそうしている。
 今回、バネ指になったのは、そうした日頃の矯正が、逆に負担となり災いしたと言えなくもない。指に肩の問題が関わっていたことが分かったのは、そのバランスの崩れからだ。
 この治療が終われば、私の体は歳に似合わないくらいスムースになっていると確信しているのだ……。【彬】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする