昨年、2019年12月24日付けの私の記事、「ゲレタ・トューンベリ」でTIME誌の person of the yearについて書きました。
スェーデンの高校生、グレタさんの活動については、世界の大国の指導者も発言をしている。トランプ大統領、プーチン大統領は、「もっと勉強するように。世の中はそう簡単なものではない。」のような言葉だ。ブラジルの大統領は森林を開発し農地に転換しようとしている。好意的にとらえれば、地球温暖化対応は大切だが、先ず国民の生活維持改善が優先される、ということか。
TIME誌は、読者の投稿記事を載せている。世界で最も長い歴史と最大の読者数を持つ総合誌であるので、僕は、どのような投稿が寄せられるか関心があったが、最新の号で載せられている。賛成、反対、をバランスよく対比させていているが、掲載の選択もTIME誌の編集方針によることを考慮しながらも整理すると、はっきり意見は分かれている。
- 賛成
グレタは選ばれるに値する。世界は彼女のような勇気ある若者を必要としている。宗教や人種により分断され世界を纏めようとしている。権力者たちは行動することが難しいが、若い世代の声を聴くべきだ。
- 反対
地球温暖化には、実に多くの立派は人たちが対策に努力してきた。グレタさんだけが持ち上げられるのはおかしい。
TIME誌は幅広く平等に伝えるべきだ。だが、この数年、反トランプの記事ばかりで、反民主党の記事はほとんどない。極めつけは、このグレタさんを選んだことだ。
さて、僕自身は、①、②、両方とももっともな意見だと思うが、地球温暖化対策は、もはや今すぐ行動しなければならないことだと思う。政治経済、宗教、人種、格差、文化習慣、科学技術、・・・のマクロ話はともかく、今自分ができることがあるのではないか、と。
今、自宅の照明を全てLED化しようとしている。現状で特に不都合はないのだが、実を言うと、グレタさんの活動をみてからそう決めたことなのだ。
絵はTIME誌の写真からスケッチ
2020年1月23日 岩下賢治