ドウダンツツジ
コロナ禍がいっこうに収まりそうにない。いつまで続くものやら。
外出自粛、三密回避、マスク・手洗い励行の、街中で気付くことがいくつかある。
①マスク装着の結果、街中の若い女性の顔が皆同じように見える。眉毛を太くし、目元をはっきり、色白に仕立てるのが流行なのだろうか。鼻や口元を隠すのはイスラム習俗だが、こうすると女性が一様に美しく見える不思議。
②電車内の飲食が減った。コロナ以前は、電車内で水を飲んだり、スナックを食べたりする人が少なくなかったが、今はすっかり消えている。
③路上、コンビニ前で仲間と座り込む若者が減った。
④運動不足を解消するためか、老若男女かかわらず、街中を走る人たちが目につくようになった。
⑤若い人たちで「はしゃぐ」人が減った。特に男女一緒の時の高笑いをする女性のはしゃぎぶり。テレビやラジオでは、今でもよく見たり聞いたりするが。
⑥自転車を駆使する食べ物のデリバリー屋さんが増えた。昔の出前である。
⑦街中を出歩く人が少なくなった、などなど。
今、都心は、並木の緑が爽やかで、道路は整備され、所々に食べ物屋やコンビニなどがあって、落ち着いた都市生活の良さを満喫できる。
ところで、今後の私たちの生活様式はどのように変化するのだろうか。元の喧騒に戻るのだろうか。
私が注目したいのは、マスクの着用である。この間のマスクの着用は、様々な心理を生んだように思える。女性の化粧もその一つ。おそらく、平時でも粉塵の予防とか、衛生管理の観点からマスクを着用する人が多くなるのではないか。私自身はマスクが鬱陶しいタイプでよく着け忘れるのだが、それでもポケットに2つ入れておいて、時と場合に対処するようにしている。イスラムでの砂漠とヒジャブ同様、都市とマスクが対となって定着するのではないか。
また、居酒屋などでの会合では、はしゃいだり高笑いなどの盛り上がりが、何か下品なマナーとして忌避されるのではないか、などと予想する。テレワークとは別の、日常生活の変化が顕在し定着していくような気がするのである。【彬】