ヒルガオ
巣篭もり中、今、私は1日2食で過ごしている。
起床は7時、起き抜けに蜂蜜入りのミルクティーを一杯。時により葡萄やプルーンを添える。
朝食は8時30分前後、夕食は午後6時である。昼食は食べない。空腹を感じたら、ビスケットを2、3枚食べる程度。だからと言って、特段朝食や夕食をボリュームアップしているわけではない。就寝は大体10時。寝すぎではないか、とも思うが、寝ていられることは健康の証拠である。
柳田國男の説だと、1日3食というのは、そんなに古いことではないらしい。平安期はもとより江戸末期まで、人々はだいたい2食だったのではないか。電気がない時代だから、夜起きている理由がない。その分、朝は早く、起き抜きに、炉にくべておいた栗などを食べる。これを「あさめしまえ」と言ったという。これを食べ、朝仕事をして、朝食は多分、10時とか11時になるはず。そして夕食は暗くなる前の4時とか5時ごろか。日本だけでなくヨーロッパでも基本はディナーで、これは3〜4時ごろ。だから1日2食だったろう。
1日2食にすると痩せるのではないか、と思うがそうでもない。体重の増減は食料のカロリー数と運動量のカロリー数が対応する。運動量が少なければ、少ないカロリーで足りる。最近、なんだか胃袋が小さくなったような気もする。たくさんの量を食べられなくなっている。お酒も同じ。あまり量を飲めなくなっている。年取って運動量が少なくなったせいだと思う。
いい機会だから、食べ物・お酒など上等のものを少しの量、嗜むようにしている。外食を考えれば、安いものだ。私ばかりではなく、この巣篭もり期間に人々の食品嗜好はかなりレベルアップしているのではないか、などとつまらぬことを想像している。【彬】