巨大な夏蜜柑と愛飲のウイスキー
都市の再開発が進んでいる。特に駅周辺。嘗てのターミナル都市は既に面影がないくらいに変容していて、私たち世代にとっては、新橋、品川、渋谷、新宿、池袋などでは、ほとんど方向感覚を失ってしまった。
東京駅も同様。地下街の大開発に加え、それに繋がる八重洲口の変容が著しい。高層ビルが一本、2本と覇を競っているのに、もう一つ170メートルのビルが建つと言う。いったい、どんな利用者がいるというのやら。
かつて、都市工学という学問が盛んな頃、都市の開発については、街は地下に潜り、地上は緑に覆われるのが理想とされた。ところが現状を見ると、地下の開発と空中への伸びが、双方向のようで、まるで宇宙に浮かぶ都市のようにも思える。
コロナが完全に収まったら、新しい都市を散策してみようと思っている。高輪ゲートウェイとか、汐留近辺。渋谷駅から道玄坂・渋谷文化村あたり、新宿駅南口界隈、副都心線と池袋西口付近。もちろん東京駅も。さらには小田急線と井の頭線が交差する下北沢にも。
世代が変わることを最近は「シン」と言うらしい。シンゴジラ、シンウルトラマン、とか果ては人新生の〇〇とか、新しい資本主義だとか。これから都市はどんなシントシになるのやら。【彬】