ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

「無責任な威嚇をやめよ」

2022年08月07日 | 日記

                 フヨウ

 たまたま朝日新聞の7日朝刊を見ていたら、上記標題のような見出しが目に入った。社説である。私の言語感覚から言うと、なんとも勇ましく、まるで週刊誌の見出しのようだ。
 本文を読んでみる。中国の今回の台湾演習は、「武力で威嚇し、外交の扉を閉ざす。こんなふるまいでは、平和発展を志向する大国とは誰も認められない」と論じている。論としてはその通りだろう。見出しにある「威嚇をやめよ」などという文言は一切ない。「武力は外交の扉を閉ざす」では不十分なのか。
 社説は社としての世界観を表す主張の場である。襟を正して、言わば正座して論ずる場である。三面記事のようにいたずらに騒ぎ立てる場所ではない。それなりの言葉が選ばれるべきだ。本文の論説委員が果たして上記のようなタイトルを付けたのだろうか。あるいは、論説委員同士で回し読みをした上で了解されたのだろうか。
 何だか、整理部で適当に付けたタイトルのようにも思える。もしそうであるならば、新聞社としての機能が不全になっているとしか思えない。
 巷間伝わるところによると、朝日新聞はリストラが進んでいるとのこと。もちろん部数減のせいだ。そんな不安定な中での論説だとしたら、新聞社としての矜恃が疑われる。
 それはそれとして、台湾問題は何が問題なのか、はっきりさせる必要がある。果たして、台湾は中国の国内問題なのか。一国二制度というような曖昧な問題ではない。中国と台湾は内戦の結果生じた分裂である。毛沢東=共産党と蒋介石=国民党との内戦の結果、生じたものである。これを2つの国家として認めるのか、どうか。直接的には、当事者の問題であるが、世界の安定的な発展という観点からして、この内戦の結果をどう判断するのか。中台だけでなく、中東やアフリカでの内戦でも、こうした問題を孕んでいる。私は中華人民共和国と中華民国は二つの別々の国だと認めるべきと思う。国家のあり方は現国民が決めることであって、過去がどうこうとか、一方は傀儡だとかレッテルを貼ることではない。現に朝鮮半島がそうなっている。北朝鮮も国連の一員なのである。
 社説では、解りきったことを解説するのではなく、状況の中の課題に正面から踏み込んでもらいたい。学者には見えない状況の課題について知見を出してほしい。政治批判ばかりでは能がないのではないか。【彬】
 

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