ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

世界に禍が尽きない

2022年08月21日 | 日記

             オクラ

 ウクライナ戦争は露・ウとも決め手が掴めない状況で泥沼化が避けられないようだ。争いは秋口から冬場に持ち越されそう。冬はナポレオン戦争から第二次大戦も含めロシアが勝った歴史あがある。でもそれはウクライナがロシアの一員だったからの戦果。ロシア民族が勝ったわけではない。
 禍は、ウクライナ戦争だけではない。身近なところでは、日本と韓国の間もそうだ。徴用工問題から慰安婦問題、なかなか片がつかない。近隣国との関係には、了解不可解な溝が横たわっている。一国内でもそうだ。アフガンのタリバン政権、中国の一党独裁、アメリカの黒人問題、何の理由で問題が長引いているのか、他人事ながら私たちには理解できない。
 私たち日本人の常識からしたら、なぜだろうか、と思う。俊英な研究者がいろいろコメントしてくれているのだが、本当のところわからない。私たちの想像力に何かがかけているから、現実の世界の動きが理解できないのだろうか。
 ロシア問題については、小泉悠さんが貴重な情報を提供していてくれる。しかし小泉さんにしても、なぜロシアが古めかしい戦争を始めたのか、理解しがたいと言っている。今の時代、プーチンの個人的な野心で、戦争が行われるはずはない。問題は何なのか。
 第二次大戦に突入した日本は、その戦争の発端・理由ははっきりしている。世界の帝国主義の競争の中で、資源を経たれたからである。おおもとは列強を中心とした帝国主義、海外への膨張であり、その中に日本が組み込ままれざるをえなかったことが原因である。その背景には東北地方の農村の疲弊があった。
 しかし、現在の紛争は、そうした列強の海外制覇ではない。ほとんど国内問題のようにも思える。しかしその各国の国内問題が私たちには、よく理解できないのだ。だから人権問題などと言う曖昧な形でしか論評できない。
 問題の核心は何なのか。
 大昔、マルクスはユダヤ人問題について、言っている。ユダヤ人が差別に苦しんでいるのは、宗教の教義の問題ではなく、ユダヤ人が政治的に解放されていないからだ、と。ロシアの人々、中国の人々、アフガンの人々、あるいは世界各国の人々、まず政治的に自由であるかどうか、国家の威厳とかに関わりなく、生活者として個人として自由であるかどうか、問うべきことではある。 
 また例えばロシアや中国では、農村の土地所有や作物の流通問題がどうなっているのか、韓国の異常な対日観では両班など旧華族との繋がりなどがないのかどうか、などなど。口では簡単に言うことができますけど。。。。難しいのですね。【彬】
 
 
 

コメント
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