私は絵が好きである。
子供の頃から描くのも好きだし、感心のある画家の展覧会には出かける。小、中、高校と、学校の絵の授業はたのしみであった。ブランクがあった後、15年前から趣味として続けている。
絵を鑑賞する、という点からいうと、対象には好みというのがある。好き、という感覚は、観ていると現実を離れ別世界に入っていくような、心に自然と熱いものがたまっていく感じ、一言で言うと「癒し」に近い。
私の一番好きな画家は①アンドリュー・ワイエス、そしてその次は②フェルメール、を挙げておこう。①は、アメリカの画家で、5年ほど前、90歳で亡くなった。②は、オランダの画家で、400年ほど前の人。日本でも人気がある。
絵の鑑賞法として、模写があると思う。模写することで、様々な点から、絵を良く観ることができる。画家に近づける、……ように思う。また模写は、絵の勉強の一つの方法でもあるし、巨匠の作品を模写して売ることを職業としている人もいる。
私は①も②も、模写しようとしたことがある。似せようとして頑張るが、紙の上に現れるものは意図したものとかけ離れている。だが、切りのいいところで終りにする。小さな挫折感はあるものの、一つの絵を鑑賞しえたのだ、という軽い満足感が残る。
この正月休みに、フェルメールをいくつか模写した。「青いターバンの娘」を3点、と「レースを編む女」。彼の人物画の特徴は、顔。見る人の心にフワーっとした幸福感が残る。
絵は「レースを編む女」を模写しようとした、結果です。
1月14日 岩下賢治
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