ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

ワクチン接種予約に翻弄

2021年05月08日 | 日記

 カワラナデシコ

 私は都内に住む75歳以上の老人だが、ようやくワクチン接種が始まった。いや始まったのはまだ予約である。この予約の手続きをするのに手間取って、我が家では、昨日、一昨日とまる二日間翻弄された。なぜか。
 この間の経緯を簡単に説明しよう。
 4月末日に区役所から各人宛に郵便が届いた。コロナワクチンの接種がいよいよ始まるので、予約をする必要があるという内容である。
 その封書には、接種券と問診票2通、予約開始日が記したパンフレットが同封されていた。
 接種券には細かい字で請求先番号、券番号、氏名がプリントされている。予約については開始日、開始時間、予約方法(webの方法、電話番号)の説明がある。なんだか大仰なお知らせだなあ、と思いつつ、接種券がついているのだから、何をもう一度予約が必要なのかなどと、不思議だった。
 さて予約当日、早い方がいいだろうと、開始時間からすぐにパソコンに向かった。ところがなかなか繋がらない。予約希望者が殺到しているらしい、さもありなむと思いながら、何回か試しているうちにようやく繋がった。さて、ここからが問題である。
 画面上でまずIDとパスワードを求めている。さて困った。パソコン上では当然IDやパスワードを求めてくるのが普通であるが、その場合は、メールアドレスを記入してからのことである。ところがいきなりID、パスワードである。予約のためのID、パスワード? そんなもの受け取ったこともないし、なんだろうと思いながら、試しに接種券にある整理番号を入力してみる。そしてパスワードには私のパソコンのパスワードを入力した。ところがそれらは入力ミスだといって返ってくる。なんなんだろう、と思いながら2度3度繰り返すうちにパスワードを忘れましたか、という問いである。よくある手順だ。そこで変更するとして返信すると、なぜだか訳のわからない場所に返信したという。でも、私のアドレスにはいっこうに届かない。思えば当然だ、私のアドレスから予約画面にアプローチしているわけではないから届くはずはない。そこで再度予約画面からアプローチしたが、あとは全く受け付けてもくれない。
 そして12時30分、webサイトでの予約は予定の件数に達しましたので、締め切りますとのメッセージ。予定件数などというものがあるのか。
 致し方なく、電話予約に切り替えたが、この電話が全く繋がらない。朝からずっと掛けぱなしで、二日目の夕方にようやく繋がった。
 そしてようやく落着。しかし接種場所は一番近場の会場ではなかった。
 この間の、手順のややこしさ、手間のかかりよう、一体なんなんだろうと思う。
 私の住むところの75歳以上高齢者は、3万5千人ほど。その受付にこんなにも手間取っていては、今後若年層に拡大する時、どういう混乱が起きるものやら。区の行政対応、要検討だ。手慣れているイベント会社や電通とかのアドバイスをもらうべきである。不満が募る。
 なお付記すると、web申し込みのIDは券番号、パスワードは生年月日だという。web画面になぜ、券番号、生年月日と表記しないのか。また事前に接種券、問診票まで届けているのだから、予約する必要はなかろう。接種券を持って何日何時にどの場所に来い、という通知だけで用は済んでいるはずだ。住民サービスが逆に住民束縛になっていやしないか。【彬】

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コロナ後の生活マナー

2021年05月03日 | 日記

 ドウダンツツジ

 コロナ禍がいっこうに収まりそうにない。いつまで続くものやら。
 外出自粛、三密回避、マスク・手洗い励行の、街中で気付くことがいくつかある。
 ①マスク装着の結果、街中の若い女性の顔が皆同じように見える。眉毛を太くし、目元をはっきり、色白に仕立てるのが流行なのだろうか。鼻や口元を隠すのはイスラム習俗だが、こうすると女性が一様に美しく見える不思議。
 ②電車内の飲食が減った。コロナ以前は、電車内で水を飲んだり、スナックを食べたりする人が少なくなかったが、今はすっかり消えている。
 ③路上、コンビニ前で仲間と座り込む若者が減った。
 ④運動不足を解消するためか、老若男女かかわらず、街中を走る人たちが目につくようになった。
 ⑤若い人たちで「はしゃぐ」人が減った。特に男女一緒の時の高笑いをする女性のはしゃぎぶり。テレビやラジオでは、今でもよく見たり聞いたりするが。
 ⑥自転車を駆使する食べ物のデリバリー屋さんが増えた。昔の出前である。
 ⑦街中を出歩く人が少なくなった、などなど。
 今、都心は、並木の緑が爽やかで、道路は整備され、所々に食べ物屋やコンビニなどがあって、落ち着いた都市生活の良さを満喫できる。
 ところで、今後の私たちの生活様式はどのように変化するのだろうか。元の喧騒に戻るのだろうか。
 私が注目したいのは、マスクの着用である。この間のマスクの着用は、様々な心理を生んだように思える。女性の化粧もその一つ。おそらく、平時でも粉塵の予防とか、衛生管理の観点からマスクを着用する人が多くなるのではないか。私自身はマスクが鬱陶しいタイプでよく着け忘れるのだが、それでもポケットに2つ入れておいて、時と場合に対処するようにしている。イスラムでの砂漠とヒジャブ同様、都市とマスクが対となって定着するのではないか。
 また、居酒屋などでの会合では、はしゃいだり高笑いなどの盛り上がりが、何か下品なマナーとして忌避されるのではないか、などと予想する。テレワークとは別の、日常生活の変化が顕在し定着していくような気がするのである。【彬】

 

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