ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

都心では弱台風

2022年08月15日 | 日記

            ノカンゾウ

 今回の台風8号、各地に被害を与えたが、大きな影響はなく何とかやり過ごした感。特に都心は、通過が深夜だったこともあり、雨風による被害を被ることはなかった。被害が大きかったのは、伊豆から関東の西部、それに房総から鹿島灘の沿岸あたりか。
 この被害、台風の通過地点である東京の銀座・丸の内界隈は、全く平穏だった。辺りは台風通過の真下だったはず、なのにである。
 こうした体験は、2019年の台風15号の時も同じである。この台風は房総半島に上陸、大きな被害を与え、千葉県一体は停電など大混乱だった。まだ、記憶に新しいことである。今回の台風も同じようなコースを辿ったが、前回同様、都心にはほとんど被害が出なかった。
 これは一体、どういうことなのだろうか。
 都内はインフラが整備されているから、雨風の被害が少ないのか。そうだとも思わない。以前は、地下鉄に雨水が流れ込んで大騒ぎをしたことがある。インフラの整備だけの問題ではないのは確かである。
 では、何が問題なのか。気象の専門家に答えてもらいたいものだ。東京でも以前は、石神井川や神田川は台風が来るたび氾濫していたはずである。
 私のおぼつかない知識によると、台風は海水や周囲の温度が高いため、大量に発生する水蒸気が雲に変えられ発達すること。つまり高い温度が水蒸気となって、その蒸気が冷やされ雲となるのだから、都心一帯はその条件に乏しいのではないかな、と思う。横浜から川崎一体は、工場地帯、住宅街、商店街のビルが乱立し、しかも都心にくると一層ビル街になり、道路やビル街による輻射熱は大幅に高まるが、それを水蒸気に変え放熱する水分がそれほど多くないのではないか、と言うこと。小さな河川はあるのだが、緑地が少なく、高温を放熱しも、それを吸収する自然環境がない。暑さが周囲に閉じ込まれたままの状態なのでないだろうか。
 専門家ではないから、想像するだけなのだが、都心の台風被害は明らかに押さえ込まれている。都心には、気象上の特異現象があるのではないか、と言う問題提起である。【彬】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水シャワーがいちばん

2022年08月12日 | 日記

          ひまわり

 暑さを凌ぐ方法として、古くから伝わる行水というのがある。盥(たらい)に井戸水を汲んで、桶で火照った体を洗い流す方法である。調べてみると、この行水は宗教が絡んでいて、体を清める方法だという。沐浴も同じ。そういえば昔、神社のお祭り当番になった人は、事前に体を清める儀式があった。
 そんな古いことをあれやこれや言う前に、とにかく暑い。井戸水などと言う贅沢でなくて、水道水で十分。でも水道水とはいえ、いきなり冷水は心臓が麻痺する。足元の方から徐々に水をかける。そして背中から胸までくると、本当に生き返る心持ちがする。
 実は先頃、山歩きをして、その後、近くの温泉に行く機会があった。汗びっしょりで、そして露天の温泉は何とも心地よかった。その温泉には冷泉が湧き出ていて、これはと思い入って見たら、冷たいと言うより体が痺れた。腰までで限界。しばらくして再び挑戦。何とか胸まで浸ったが、10秒ほどがやっとだった。温度計を見たら16°C。この温度で、体が痺れるのだから、冬の海に投げ出されたらひとたまりもないな、などとあらぬ感想を持った。水道の温度は多分25°C前後だと思う。
 夏場は山野に触れる機会が多いのだが、藪蚊に刺されるのも含め、身の回りのことを確認する良い機会ではある。【彬】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「無責任な威嚇をやめよ」

2022年08月07日 | 日記

                 フヨウ

 たまたま朝日新聞の7日朝刊を見ていたら、上記標題のような見出しが目に入った。社説である。私の言語感覚から言うと、なんとも勇ましく、まるで週刊誌の見出しのようだ。
 本文を読んでみる。中国の今回の台湾演習は、「武力で威嚇し、外交の扉を閉ざす。こんなふるまいでは、平和発展を志向する大国とは誰も認められない」と論じている。論としてはその通りだろう。見出しにある「威嚇をやめよ」などという文言は一切ない。「武力は外交の扉を閉ざす」では不十分なのか。
 社説は社としての世界観を表す主張の場である。襟を正して、言わば正座して論ずる場である。三面記事のようにいたずらに騒ぎ立てる場所ではない。それなりの言葉が選ばれるべきだ。本文の論説委員が果たして上記のようなタイトルを付けたのだろうか。あるいは、論説委員同士で回し読みをした上で了解されたのだろうか。
 何だか、整理部で適当に付けたタイトルのようにも思える。もしそうであるならば、新聞社としての機能が不全になっているとしか思えない。
 巷間伝わるところによると、朝日新聞はリストラが進んでいるとのこと。もちろん部数減のせいだ。そんな不安定な中での論説だとしたら、新聞社としての矜恃が疑われる。
 それはそれとして、台湾問題は何が問題なのか、はっきりさせる必要がある。果たして、台湾は中国の国内問題なのか。一国二制度というような曖昧な問題ではない。中国と台湾は内戦の結果生じた分裂である。毛沢東=共産党と蒋介石=国民党との内戦の結果、生じたものである。これを2つの国家として認めるのか、どうか。直接的には、当事者の問題であるが、世界の安定的な発展という観点からして、この内戦の結果をどう判断するのか。中台だけでなく、中東やアフリカでの内戦でも、こうした問題を孕んでいる。私は中華人民共和国と中華民国は二つの別々の国だと認めるべきと思う。国家のあり方は現国民が決めることであって、過去がどうこうとか、一方は傀儡だとかレッテルを貼ることではない。現に朝鮮半島がそうなっている。北朝鮮も国連の一員なのである。
 社説では、解りきったことを解説するのではなく、状況の中の課題に正面から踏み込んでもらいたい。学者には見えない状況の課題について知見を出してほしい。政治批判ばかりでは能がないのではないか。【彬】
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雑草の珍名

2022年08月02日 | 日記

           エノコログサ

 絵に描いたのは、夏の典型的な雑草、エノコログサ。別名、ネコジャラシ。名前の由来は、草の穂が犬の尻尾に似ていることから、とされている。また、猫がじゃれつくので、ネコジャラシ。
 草や樹木には、独特の名前がついているものがある。例えばママコノシリヌグイ、これは花を支える花柄の部分がトゲトゲになっていて、憎たらしい継子には、これで尻拭いしてやりたいから、とされている。
 あるいはジゴクノカマノフタ=茎や葉がべったりと地を覆うさまからつけられたとか。あるいはガマというのもある。ガマは蝦蟇を連想するが、稲と同じ種類の植物で、花=実が蒲鉾に似ていることから、蒲=ガマとなったようで、植物らしくなくおでんみたいで変わった植物である。そうそう、オオイヌノフグリという名前の草もあった。花は紫色で可愛いのだが。
 60歳を過ぎたころより、全く関心の無かった木々や雑草の名前が気になりだした。世の中の出来事より身の回りのことに関心が寄っていったのである。つまりいかに自分が無知だったか、自覚できるようになった、と言っていいのかもしれない。
 最初は樹木の名前を覚えようとして、各地の植物園に行って、いろいろ調べた。書物も買った。そしてかなり記憶に留めた、はずである。そのうち、雑草にも目を向けた。中学生の生物のうちの植物の部の復習、のようなものである。対象は国内の植物で、分類から受粉の仕組み、花弁の種類などを勉強した。そしてかなり体得したように思えた。ところが忘れるのも早く、記憶にある特徴のある樹木に出会っても、名前が出てこない。なんと、もどかしいことか。
 しかし、身近なところに生息する植物について、少なくとも名前を知るだけで、どれだけ気持ちが高揚し、落ち着けるものか、皆さんにお勧めの勉強対象である。【彬】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする