わー、これは知らない人が見たらきっと大きなサツマイモ。なんて言うと思うような大きな「ノーザンルビー」です。
喜んでいるうちに、雷鳴は始めとは違う方角から聞こえ出したような・・・・・。
ようやくここまで掘ったけれども、本当はもう1種類「シャドウクイーン」も掘りたかった。
しかし、次第に近づく雷鳴が、呑気なスベルべの耳にも不安を持って鳴り響き始める。
わ、もうすぐそこまで来ていますよ。何だか強くて冷たい風も吹き始めた。
もう躊躇している場合ではありません。小芋の収集は諦めて大きなジャガイモだけを拾い集めます。
北の空に目をやると、夕日と雷雲がくっきりと分かれて見えました。
なんだか、辺り一面の暗さも増してきて、不安な気持ちを掻き立てます。
とうとう大粒の雨が落ち始めます。
集めてコンテナに詰めたジャガイモを大急ぎで軽トラに載せ、ポット用培土などの大きな袋を被せる。
大急ぎで軽トラを発進させ、走り始めたらスベルべママから携帯に着信。
「ブルーシートと、黒マルチがあったけれどわかった?」「もう走り始めた」と返事をする。
追って「車庫のシャッターを開けておいて」と発信。ようやく家に帰り着くと、開かれていたシャッターに滑り込む。
恐る恐る荷台のジャガイモを見ると、おー、何と言う奇跡。全く濡れていないジャガイモをみて安堵のスベルべでした。