北京オリンピック前の2006年に北京を訪れた。
ツアーの観光旅行につきものなのが、土産の販売だ。
ガイドさんに引かれて行くのだが、どうも自分の欲しいものとは違うところが多い。
写真は北京古代建築博物館だ。
館員は丁寧に飾られている玉の品々の説明をしてくれる。
どれほど値打ちがあるとか、歴史があるとか・・・。
そりゃあ凄いものだと思えてくるのだ。
日本ならば非売品に入るような貴重なものである。
しばらくすると、日本人が購入した記録があるという話になる。
最後に商談になるような形だ。
作品が並んでいる棚を撮ろうものならば、買わなくてはいけないような雰囲気なので、棚にはカメラを向けなかった。
天井にあった装飾物
どうにかノーフラッシュで装飾物をカメラに収め建物の外に出ようとする。
そろそろバスの出発時間だ。
先ほどまで柔和な笑顔で話していた館員の形相が変わった。
しつように、購入を勧めてくる。向こうも仕事だから必至だと思う。
建物の外に出ることにした。
うやうやしい開かずの扉
その時に落ち着いて撮った写真がこれだ。
しかし振り返ると館員の姿が見え、館内に戻るように手招きをしている。
一礼してバスに向かった。
日本人だと、しつこいのはだめだ。「この地を再び訪れてくれる日が来るのだろうか。」という意識が働いてしまうだろう。