伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

国民気質の違い

2009-01-21 23:45:50 | 言いたんく

 北京オリンピック前の2006年に北京を訪れた。

 ツアーの観光旅行につきものなのが、土産の販売だ。
 ガイドさんに引かれて行くのだが、どうも自分の欲しいものとは違うところが多い。

 写真は北京古代建築博物館だ。
 館員は丁寧に飾られている玉の品々の説明をしてくれる。
 どれほど値打ちがあるとか、歴史があるとか・・・。
 そりゃあ凄いものだと思えてくるのだ。
 日本ならば非売品に入るような貴重なものである。

 しばらくすると、日本人が購入した記録があるという話になる。
 最後に商談になるような形だ。

 作品が並んでいる棚を撮ろうものならば、買わなくてはいけないような雰囲気なので、棚にはカメラを向けなかった。


天井にあった装飾物

 どうにかノーフラッシュで装飾物をカメラに収め建物の外に出ようとする。
 そろそろバスの出発時間だ。
 先ほどまで柔和な笑顔で話していた館員の形相が変わった。
 しつように、購入を勧めてくる。向こうも仕事だから必至だと思う。
 建物の外に出ることにした。


うやうやしい開かずの扉

 その時に落ち着いて撮った写真がこれだ。
 しかし振り返ると館員の姿が見え、館内に戻るように手招きをしている。

 一礼してバスに向かった。

 日本人だと、しつこいのはだめだ。「この地を再び訪れてくれる日が来るのだろうか。」という意識が働いてしまうだろう。

コメント (2)
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