遊爺雑記帳

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日韓合意検証報告 文政権の決断は

2017-12-28 23:58:58 | 慰安婦問題
 慰安婦問題での日韓合意「再交渉」を公約に掲げて当選していた文在寅大統領。日韓合意を検証する韓国外交省の作業部会が27日に報告書を発表し、いよいよ文大統領が公約通りに「再交渉」の決断をするかどうかの時がきました。
 「日米韓」連携重視路線を主導する、外交安保政策の司令塔である鄭義溶(チョンウィヨン)・国家安保室長の存在や、国家間の合意の破棄には慎重でなければいけないとするメディアもあるなか、左派が主流の文在寅政権がどう結論を下すのか、注目されます。

 
<慰安婦TF発表>韓国メディア、合意過程を叱責…破棄には慎重論も | Joongang Ilbo | 中央日報

 
韓国「強硬」傾く恐れ 合意検証 文政権「平昌」前に判断か (12/28 読売 [スキャナー])

 
慰安婦問題をめぐる日韓合意を検証する韓国外交省の作業部会が27日に報告書を発表し、次の焦点は韓国の文在寅政権が合意にどのような対応をとるかに移る。文政権は合意の再交渉を求める左派勢力の影響力が増し、日韓関係の「破綻」が避けられるかどうかは不透明だ。 (ソウル支局 中島健太郎)

日米韓路線 左派は不満
 「政府は今後、『被害者(元慰安婦)中心のアプローチ』に忠実に、被害者と関連団体、専門家の意見を謙虚にまとめていきたいと思う」
 報告書発表の記者会見に同席した康京和(カンギョンファ)外相はこう強調したが、政府方針を決める具体的な時期には言及しなかった。
 左派の
文在寅大統領は5月の大統領選で、日韓合意の「再交渉」を公約に掲げた。民主化運動の出身者が主流の左派は元々、「日本には無条件に批判的」
(保守の韓国政界関係者)だ。左派政党は元慰安婦を支援する市民団体と近く、日韓合意は失脚した朴槿恵前大統領による「失政」の象徴とされている。
 だが、文氏は就任後、日韓合意を「韓国国民の期待とかけ離れたもの」と批判しつつも、再交渉や破棄には言及していない。5月の就任後、北朝鮮による核実験や弾道ミサイル発射による挑発が続き、韓国が安全保障を依存している米国が望む「日米韓」の連携を重視し、日本との決定的対立を避けてきた面がある。
 こうした
「日米韓」連携重視の路線は、外交官出身で外交安保政策の司令塔である鄭義溶(チョンウィヨン)・国家安保室長が主導してきた。大統領府内には左派政党出身の幹部を中心に鄭氏の路線への不満が高まつており、日韓合意の見直しを求める声
も出ているという。
 大統領府幹部に近い元韓国政府高官は最近、「日本は絶対に再交渉に応じないのだから、ドン・キホーテのような無謀なことはするべきではない」と合意の維持を大統領府幹部に進言したが、明確な回答はなかったという。
 合意への対応を判断する時期について、大統領府関係者は「そんなに時間はかけない」と述べており、2月の平昌冬季五輪開幕前との見方が有力だ。中国の
習近平国家主席の五輪に合わせた訪韓は可能性が低く
、韓国政府は安倍首相の訪韓に期待している。
 文政権にとって、平昌五輪の成功は来年の最優先課題で、主要国首脳の訪韓で盛り上げに一役買ってほしい考えだ。日本政府関係者の一人は「
合意の再交渉を求めながら、安倍首相の訪韓を望むような失礼なことはないだろう」と楽観的な見方
を示す。しかし、合意維持を決めれば、韓国国内で安倍首相訪韓と引き換えに再交渉を放棄したと批判を招く可能性もある。
 27日に発表された
報告書は、慰安婦問題の進展を要求し、就任から2年半以上も安倍首相との単独の首脳会談に応じなかった朴槿恵前大統領の外交について「慰安婦問題と安保や経済を分けて対応できず、『慰安婦外交』に埋没した」と批判した。文政権が合意見直しを持ち出せば、慰安婦外交に埋没して日韓関係を悪化させた朴政権外交の轍を踏むという皮肉な状況に直面
している。

日本「再交渉」拒否へ 首相、訪韓見送りも
 
日本政府は、韓国側が公表した慰安婦問題をめぐる日韓合意の検証結果に反発している。文在寅政権が今後、検証結果を踏まえて合意の再交渉を求めてきても一切応じない構
えだ。
 検証結果について、西村康稔官房副長官は27日、東京都内で記者団に「日韓合意の履行を難しくする内容が含まれているとすれば、我が国として受け入れられない」と述べ、不快感をあらわにした。合意当時に外相だった自民党の岸田政調会長は「合意の手続きは適正だった」と反論した。
 日本側が2015年の合意当時、最もこだわったのは、慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を明記することだった。これまで韓国から何度も一方的に蒸し返された経緯があるためだ。15年は戦後70年の節目だったこともあり、安倍首相は「慰安婦問題に区切りを付け、未来志向の関係を築きたい」との思いで政治決断に踏み切った。
 しかし、
韓国ではこの2年間、合意への理解は広がらず、むしろ逆行する動きが目立った。昨年12月には合意に反発する韓国の市民団体が韓国南部・釜山の日本総領事館前に慰安婦を象徴する少女像を設置した。文政権は慰安婦記念日の設定や歴史館の整備などを打ち出しており、日本側は「反日世論の後押しを受けて合意を反故にしようとするのではないか」(外務省幹部)と警戒を強めている

 韓国側の動きは、日本人の韓国観にも暗い影を落としている。内閣府の調査では、韓国に「親しみを感じない」が「親しみを感じる」を大幅に上回り、近年、韓国を訪れる日本人の数は停滞している。
 日本側は引き続き、合意の着実な履行を韓国側に求める。
文政権が否定的な対応をした場合、韓国側が招請する来年2月の平昌冬季五輪に合わせた首相訪韓は見送る意向だ。対抗措置も検討しており、長嶺安政・駐韓大使の一時帰国などが浮上し
ている。
 ただ、北朝鮮の脅威が高まる中、
日韓間の亀裂が深まれば北朝鮮を利することになる
。日本側としては韓国との決定的な対立は避けたいのが本音で、慎重に対処方針を検討していく。  (政治部 比嘉清太)

 
慰安婦合意検証 履行を怠る言い訳にはならぬ (12/28 読売社説)

 慰安婦問題を巡る日韓合意は、両国が歩み寄って達成した成果である。韓国の文在寅政権に求められるのは、合意の着実な履行しかない

 2015年末の合意を検証するため、韓国外交省が設置した作業部会が報告書を発表した。
検証すること自体問題だが、結果はさらに奇怪な代物だ。
 「被害者の意見を十分にまとめないまま合意を結んだ」と総括
している。当時の朴橦恵政権を批判するのが眼目らしい。説得力のある根拠はない。元慰安婦の支援団体の政治的に偏向した主張に沿っているのは明らかだ。
 合意に至る過程で、朴政権は15回にわたって元慰安婦や市民団体と協議し、日本軍の関与の明確化、日本政府の公式謝罪、日本側予算による補償━━の3点が重要だと受け止めた。すべて合意内容に生かされている。
 韓国政府が合意に基づいて設立した財団に、日本政府は10億円を拠出した。元慰安婦の7割以上が、財団からの現金支給を受け入れた。元慰安婦との意思疎通の不足を指弾するのは的外れだ。
 報告書は、谷内正太郎国家安全保障局長と李丙琪・韓国大統領府秘書室長による計8回の「秘密交渉」を明らかにし、民主的な手続きが不足していたと批判した。
 慰安婦問題に関する日本側の要求を盛り込んだ「非公開の合意」があるとも記した。
 機微に触れる交渉は、内密にしなければまとまるまい。「非公開部分」が重荷になっているというのは、韓国側の問題である。蒸し返すべき事柄ではない。
 
日韓合意は、国家間の約束だ。「最終的かつ不可逆的な解決」を確認し、米国や国連など国際社会でも歓迎
された。
 文氏は大統領選で、「合意の再交渉」を掲げて当選した。検証を行わせたのは、履行を引き延ばす思惑からだろう。日本政府に再交渉や追加措置を求める材料が出なかったのは、誤算ではないか。
 文政権は今後、元慰安婦や市民団体と協議し、対応を検討するとしている。
合意を反故にすれば、韓国の信用を落とすだけ
だ。
 ソウルの日本大使館前に設置された、慰安婦を象徴する少女像について、韓国側が合意に従い、「適切な解決」に向けて努力する動きは出ていない。
 文政権は、少女像撤去に向けて、具体的な行動をとるべきである。その努力が見えなければ、安倍首相が2月の平昌五輪の開会式に出席することは望めない。


 被害者の合意云々を論っていますが、元慰安婦の7割以上が、財団からの現金支給を受け入れているのが現実なのですね。
 日韓合意は失脚した朴槿恵前大統領による「失政」の象徴として、親北、反日の左派に政局にも利用されている様です。文大統領は、日韓合意の履行を迫る日本に対し、国民の合意を掲げて逃げ腰です。
 しかし、トランブ大統領からは信頼を失い、訪中時に、習近平からは「ひとり飯」ならぬ、会食抜きの冷遇をうけ孤立化。北朝鮮への擦り寄りも無視されています。
 そうなると、強気を示せるのは、歴代政権同様に反日しか道がない。
 しかしそれは、二国間の約束を破棄することで、国際的には信頼を失う行為。歴代の日本政府。安倍政権でも、国益より外面重視の岸田前外相なら強請りが効いていましたが、河野外相に首を挿げ替えた今の安倍政権は、岸田時代に既に譲歩し過ぎている日韓合意を、これ以上は譲歩する意図は全くありません。旅行業界と繋がりが強く韓国や中国に団体ツアー訪問し関係構築する二階幹事長がどう動くかは未明ですが。

 文政権が否定的な対応をした場合、平昌冬季五輪に合わせた首相訪韓は見送る意向で、対抗措置としても、長嶺安政・駐韓大使の一時帰国も浮上しているのだと。

 米中から見放され、日本への強請も効かず漂流することになる文在寅政権の韓国。朴槿恵弾劾の勢い余って誕生した感がつよいのですが、韓国国民の方々は、漂流をよしとし支持を続けていかれるのでしょうか。。
 韓国の国際評価の低落を懸念されている声の広がりは、どこまで伸びるのでしょうか。



 # 冒頭の画像は、鄭義溶(チョンウィヨン)・国家安保室長と、文在寅大統領




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