東北地方・太平洋沿岸地震の規模は、マグニチュード9.0と修正され、1960年のチリ地震(マグニチュード9.5)、64年のアラスカ地震(マグニチュード9.2)、2004年のスマトラ沖地震(マグニチュード9.1)に次いで世界史上 4位の激震ということが明らかにされていますが、福島第一原発の 1号機、3号機の状況も、レベル 4以上ということで、レベル 7のチェルノブイリ原子力発電所事故(1986年4月26日)、レベル 5のスリーマイル島原子力発電所事故(1979年3月28日)に次ぎ、レベル 4の東海村JCO核燃料加工施設臨界事故(1999年9月30日)以上の規模のものとされています。
両方とも、改めてその規模を感じると共に、世界も注目してトップニュース扱いで報じているのだそうですね。
ここでは、原発事故に注目してみます。
カーボンフリー、脱化石燃料が叫ばれ、原子力発電の導入が急速に進もうとし、プラント輸出で各国がしのぎを削り始めているところでした。
世界史上 4位の激震が、世界史上3位の原発事故を引き起こしていて、しかも刻々と状況は悪化しています。
事故の状況の情報伝達が遅いとのマスコミ批判がありますが、状況が深刻であることの裏返しとみるべきでしょう。枝野氏は、当初は「想定の範囲」を連発しながら内容詳細には触れず、動揺を招かないことに配慮していたようですが、少しずつ具体的な開示をするようになってきたようですね。
しかし、三号機の冷却不能が電力(バッテリー)切れによるものといった耳を疑う情報もあります。被爆者も避難バスを待っている間に被爆したとされる人々など多数発生しています。
チェルノブイリは核分裂が止まらないまま爆発したもので、本体が停止している今回のものとは本質的にことなるので、そこまでの心配はいらないと、落ち着いた対応を求めています。無許可での発電実験中、安全装置を切り制御棒をほとんど引き抜いたという人的ミスが原因です。
中央制御室運転員の誤判断と、設備等環境の不備が原因とされるのが、スリーマイル島です。
地震が原因の福島第一原発です。毎月実施されることとなっていた冷却訓練が、本番ではトラブルを生じています。地震に起因するもの、電池切れへの対応の人的ミスが重なり合っていると推測される現状ですが、ここを凌いで終息させることで、世界が注目するなかで、逆に日本の技術力を示すこともできるでしょう。
安全を信じて建設を受け入れていただいた住民の方々の、万全な保護を優先させながら、世界の叡智も借りて、終息させていただくことを願っています。
被爆された方々が、軽微な外部被爆で後遺症がないことを祈っています。
明日からの計画停電は、4月いっぱい継続されるそうですね。電車の本数も減ったり、駅のエスカレーターも制限されるなど、影響は広範な様子。
福島の原発の復旧は見通しは立たないでしょうから、4月以降でも夏に向けて何らかの制限はあることでしょう。我々国民ひとりひとりの自覚が問われますね。
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両方とも、改めてその規模を感じると共に、世界も注目してトップニュース扱いで報じているのだそうですね。
ここでは、原発事故に注目してみます。
原発爆発、推進掲げる大国も衝撃 日本を教訓、米中露警戒 (3/13 産経)
放射性物質の漏れが起きた福島第1原発の被害の行方を、中国、ロシアの原発推進国と原発新設を再開する米国の3大国は最大限の関心を持って注視している。安全対策に教訓を得ようとする一方で、各国に推進の立場を変更する考えはうかがえない。事態の悪化が政策の見直し論議につながることには警戒感を隠せずにいる。(北京 川越一、モスクワ 遠藤良介、ワシントン 柿内公輔)
◆「計画変更なし」
「世界の原子力産業が、この機に日本の経験から学ぼうとするだろう」-。米紙ウォールストリート・ジャーナルは、こんな専門家の見方とともに、日本の原発被害に寄せる世界の関心の高さを伝えている。
中国環境保護省の張力軍次官は12日の記者会見で「原発発展計画を変更することはない」と宣言した。
経済急発展に伴い、電力需要が拡大する中国は、環境汚染の元凶である石炭を使った火力発電から原発への移行を着々と進め、稼働中の原発は13基。建設中の原発は20基を超える。
中国では地震が多発し、昨年5月には、広東省深センの大亜湾原発で燃料棒にひびが入る事故も起きたが、張次官は「日本の放射性物質漏れは影響を及ぼさない」と意に介さない。
中国が狙うのは“原発輸出国”への転身だ。国内需要が満たされれば、目を海外に転じるのは確実。今年1月には使用済み核燃料からウランなどを取り出す再処理技術の開発実験に成功。日本の原発事故を今後の攻勢の“追い風”にしたいという思惑もちらつく。
◆海外展開影響も
ロシアも“原発覇権戦略”を鮮明にし、日本のメーカーから先端技術を導入する協調路線も模索していただけに、福島第1原発の事故の衝撃は大きい。
旧ソ連時代の1986年にチェルノブイリ原子力発電所事故を経験しており、極東部では大気中の放射線レベルを測定する頻度を高めて警戒している。
ロシアは原子力を石油、天然ガスに次ぐ戦略的エネルギーと位置づけ、国策原子力企業「ロスアトム」が中国やインドなどで原発建設を受注し存在感を増してきた。日本の事故を機に「地震地帯で原発を建設することの危険性」を指摘する専門家の見解も出始めた。海外展開に一定の影響が出る可能性もある。
一方、輸入石油依存から脱却を目指す米国は、ブッシュ前政権下の2005年成立のエネルギー推進法で、1979年のスリーマイル島原発事故以来停滞していた原発の推進へ転換。オバマ大統領も昨年、「安全でクリーンな次世代原発を建設する」とし、約30年ぶりの原発新設に融資保証を供与すると発表した。
日本の原発被害について米国は「日本政府の管理下にある」(国務省高官)として情報収集に徹しているが、国内の政策見直し論議が再燃する可能性もある。
放射性物質の漏れが起きた福島第1原発の被害の行方を、中国、ロシアの原発推進国と原発新設を再開する米国の3大国は最大限の関心を持って注視している。安全対策に教訓を得ようとする一方で、各国に推進の立場を変更する考えはうかがえない。事態の悪化が政策の見直し論議につながることには警戒感を隠せずにいる。(北京 川越一、モスクワ 遠藤良介、ワシントン 柿内公輔)
◆「計画変更なし」
「世界の原子力産業が、この機に日本の経験から学ぼうとするだろう」-。米紙ウォールストリート・ジャーナルは、こんな専門家の見方とともに、日本の原発被害に寄せる世界の関心の高さを伝えている。
中国環境保護省の張力軍次官は12日の記者会見で「原発発展計画を変更することはない」と宣言した。
経済急発展に伴い、電力需要が拡大する中国は、環境汚染の元凶である石炭を使った火力発電から原発への移行を着々と進め、稼働中の原発は13基。建設中の原発は20基を超える。
中国では地震が多発し、昨年5月には、広東省深センの大亜湾原発で燃料棒にひびが入る事故も起きたが、張次官は「日本の放射性物質漏れは影響を及ぼさない」と意に介さない。
中国が狙うのは“原発輸出国”への転身だ。国内需要が満たされれば、目を海外に転じるのは確実。今年1月には使用済み核燃料からウランなどを取り出す再処理技術の開発実験に成功。日本の原発事故を今後の攻勢の“追い風”にしたいという思惑もちらつく。
◆海外展開影響も
ロシアも“原発覇権戦略”を鮮明にし、日本のメーカーから先端技術を導入する協調路線も模索していただけに、福島第1原発の事故の衝撃は大きい。
旧ソ連時代の1986年にチェルノブイリ原子力発電所事故を経験しており、極東部では大気中の放射線レベルを測定する頻度を高めて警戒している。
ロシアは原子力を石油、天然ガスに次ぐ戦略的エネルギーと位置づけ、国策原子力企業「ロスアトム」が中国やインドなどで原発建設を受注し存在感を増してきた。日本の事故を機に「地震地帯で原発を建設することの危険性」を指摘する専門家の見解も出始めた。海外展開に一定の影響が出る可能性もある。
一方、輸入石油依存から脱却を目指す米国は、ブッシュ前政権下の2005年成立のエネルギー推進法で、1979年のスリーマイル島原発事故以来停滞していた原発の推進へ転換。オバマ大統領も昨年、「安全でクリーンな次世代原発を建設する」とし、約30年ぶりの原発新設に融資保証を供与すると発表した。
日本の原発被害について米国は「日本政府の管理下にある」(国務省高官)として情報収集に徹しているが、国内の政策見直し論議が再燃する可能性もある。
カーボンフリー、脱化石燃料が叫ばれ、原子力発電の導入が急速に進もうとし、プラント輸出で各国がしのぎを削り始めているところでした。
世界史上 4位の激震が、世界史上3位の原発事故を引き起こしていて、しかも刻々と状況は悪化しています。
事故の状況の情報伝達が遅いとのマスコミ批判がありますが、状況が深刻であることの裏返しとみるべきでしょう。枝野氏は、当初は「想定の範囲」を連発しながら内容詳細には触れず、動揺を招かないことに配慮していたようですが、少しずつ具体的な開示をするようになってきたようですね。
しかし、三号機の冷却不能が電力(バッテリー)切れによるものといった耳を疑う情報もあります。被爆者も避難バスを待っている間に被爆したとされる人々など多数発生しています。
チェルノブイリは核分裂が止まらないまま爆発したもので、本体が停止している今回のものとは本質的にことなるので、そこまでの心配はいらないと、落ち着いた対応を求めています。無許可での発電実験中、安全装置を切り制御棒をほとんど引き抜いたという人的ミスが原因です。
中央制御室運転員の誤判断と、設備等環境の不備が原因とされるのが、スリーマイル島です。
地震が原因の福島第一原発です。毎月実施されることとなっていた冷却訓練が、本番ではトラブルを生じています。地震に起因するもの、電池切れへの対応の人的ミスが重なり合っていると推測される現状ですが、ここを凌いで終息させることで、世界が注目するなかで、逆に日本の技術力を示すこともできるでしょう。
安全を信じて建設を受け入れていただいた住民の方々の、万全な保護を優先させながら、世界の叡智も借りて、終息させていただくことを願っています。
被爆された方々が、軽微な外部被爆で後遺症がないことを祈っています。
明日からの計画停電は、4月いっぱい継続されるそうですね。電車の本数も減ったり、駅のエスカレーターも制限されるなど、影響は広範な様子。
福島の原発の復旧は見通しは立たないでしょうから、4月以降でも夏に向けて何らかの制限はあることでしょう。我々国民ひとりひとりの自覚が問われますね。
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