津波が家屋や車、田畑を飲み込み押し流していく様子は、そのひとつひとつが係る方々の人生を一瞬にして大きく変貌せしめるもので、悪夢としか言いようのないものです。
未だ火災が続いていたり、孤立して救助を求めておられたりが続いていますし、行方不明の方々の生存確率が高いと言われる72時間に向け、刻々と時間が経過していますが、カンカラ菅は何を考えているのか本部を抜け出し、視察に出かけてヘリや人手を浪費しています。
危機管理での隊長の役割と位置は、民間会社でも町内会でも殆どの大人が経験して知っていることですが、帰った後のコメントを聞いても、総理大臣がヤジウマ化しています。
危機管理能力がないことは、今解ったことでもないので、いまさら驚かなくなりましたが。
福島第二原発の避難範囲の指示が、不徹底の上ころころ変わる。冷却材を米国に依頼しておきながら断って、クリントン長官のメンツをつぶすなど、メロメロの政府ですが、枝野氏が言ったマスコミへの行き過ぎた取材活動への自粛要請には、是非マスコミも耳を傾けて欲しいことでした。
なお、マスコミの皆さんにも2点お願い申し上げる。的確な取材で国民に的確な情報を伝える役割は大変重要であるが、上空からの取材がどうしても主になるということで、ヘリの音が妨げになるとの声がいくつも届いている。ぜひ配慮していただくとともに、また取材とはいえ、津波などの危険のある地域に立ち入っての取材・報道もいくつか見られているので、控えていただければありがたい。同時に上空からの映像で、危険な地域に立ち入っている被災者の映像が流れている。こうした映像を流す場合には、「危険なことは避けてください」とのコメントをつけていただくと、危険なんだということで二次災害に巻き込まれるリスクが小さくなるので、ぜひ配慮してほしい。
ヘリの取材では、各メディア全部で何機が出動しているのでしょう。
特に民放で目立つのですが、例えば、東京のスタジオの有名女性キャスターが、もっと近づけと指示して、現場からはこれ以上は近づけませんと返答されたり、現場で報告した内容を聞いていないのか、報告内容と同じことを質問したり。今日あたりは昨日と違って変化が少ないのに一日中放送していて聞くことがなくなっているせいもあり、トンチンカンな時間稼ぎの質問を繰り返したり...。
特に気になったのは、二つ。
一つ目は、朝方の中継でしたが、あたりが全て水没して孤立してしまった大きな病院の屋上で、「SOS」と「食糧」と書き、シーツやカラーの傘を振り援助を求めている上空。ヘリが着たことで、中からも多くの職員が出てきて手を振っていました。
一件づつの個別案件にはかかわらないのか、どういうポリシィなのか、病院の窓を移したり、周りの状況を写しはじめたりで、助けを求めている方々とコンタクトしようとする様子は一切なし。そのうちに、屋上に出ていた人々も、あきらめて(?)中へひっこんでしまいました。
入院患者さんの中には、うるさい音を響かせ旋回するばかりで何もしないヘリに、怒ったひとがいたことでしょう。
もう一つは、別の病院で、浜松航空自衛隊のヘリと東京消防庁のヘリが救出活動をしてホバリングしている様子を、長時間至近距離で中継している報道へリ。曰く、ヘリの風が強く吹き付けています。
もちろん、望遠レンズの画像ですから、見た目ほど接近してはいないのでしょうが、ホバリングしている救助機の上空から撮っているのですから、自分の機の風が救援機に及ぼす影響は考えていたのでしょうか?山岳救助のヘリがホバリング中に墜落したこともありました。
ヘリが救助していることが報道されればよい話です。近づくことで、救援機の飛行開始などに制約はなかったのでしょうか?パイロットは知っていたのでしょうけど、レポーターが知らないうちに、二機目のへりが来たり、一機目が飛び立ったりしていました。
救援機の安全な飛行が最優先されるべきで、万一の為に遠くから報道すべきでしょう。
報道も大事ですが、救助がもっと大事です。
無駄にさまよって飛んでいるケースもみられ、それなら津波で海上に流されて、漂流物につかまっている人がいないかを探しながら飛ぶとか、可能な範囲で物資を携行し、上記のような孤立して食糧を求めている場に遭遇したら、投下するなど、写されている方々の立場に立ち、報道の特権意識を捨てて飛んでほしいのです。
音信不通を報じている町や村の上空に飛ん報道しているものは知る限り見られず、音信不通の報道が継続されるばかりです。
無駄な会話で時間つぶしをしているのなら、不足している物資の輸送の支援をしたほうが、よっぽど世の為人の為に役立ちます。
米軍が、支援のため空母や、複数の揚陸艦を急行させてくれているのだそうです。
空母は、救助を行う自衛隊のヘリコプターが被災者を収容したり、給油するための拠点とするのだそうです。
日本のヘリ空母はどうしているのでしょう...?
松本剛明外相は11日、ルース駐日米大使に対し、在日米軍の協力を要請した。
政府高官によると、米国側から米韓合同演習「フォール・イーグル」に参加している米原子力空母「ロナルド・レーガン」を一両日中に三陸沖に向かわせるとの連絡があった。救助を行う自衛隊のヘリコプターが被災者を収容したり、給油するための拠点とする。
米国防総省によると、佐世保港から米海軍の揚陸艦トーテュガを地震や津波の被害が大きい日本の太平洋沿岸に向かわせる。シンガポールに停泊中の揚陸指揮艦ブルーリッジに災害救援物資を積み込んでおり、準備ができ次第、出航させる。マレーシアからは強襲揚陸艦エセックスも被害の大きい現場海域に向かう。
米軍は平成7年の阪神・淡路大震災でも支援した。
枝野氏は、節電といたずらメールへの注意喚起もしています。これは、我々国民ひとりひとりが直ぐに出来ることとして協力せねばなりません。日本国民の質が問われる行為ですね。
50hzと、60hzの違いがなければ、西日本の電力支援がもっと可能となるのですが。
一刻も速く、少しでも多くの人々に救援の手が届くことを願っています。
↓よろしかったら、お願いします。
髭の隊長のtwitterによれば、すでに展開中とのことです。
| Sato Masahisa 2011/03/13 15:10:32
| 海上自衛隊の艦艇/護衛艦14隻、輸送艦・補給艦16隻が活動中。その他護衛艦、輸送艦、補給艦が前進中(本日0600現在)。ひゅうも展開中。おおすみは海外演習参加を中止して帰国中、じ後展開予定。しもきた等は物資輸送の準備中。尚、いせは来週引きしのため実運用は間に合わない由