金正男氏の殺害に関しては、連日ワイドショー番組でいろいろな情報が取り上げられ、姦しいですね。
かねて狙われていて、いつかは起きる事件とは、大方の方々が予見されていた事件ではありました。ただ、白昼堂々と、混雑する国際空港で衆目の前で暗殺が実行されたことには驚きましたね。
金正恩への牽制カードとして中国が保護していた金正男氏。にもかかわらず暗殺されたことは、メンツが潰されたわけで、習近平が怒っているとの情報がしきりに流されています。
クアラルンプールといった、中国国外で保護の手が届かない場所だったからなのす、保護にあたっていたが、隙をつかれたのか、いずれにしても中国にとっては、故意に保護の手を緩めたのではない限り、大失態です。
怒っているとされる習近平ですが、それにしては動きが抑制的。何故なのでしょう。
習近平は、「「戦略的忍耐」を維持し、「底線(レッドライン)」を堅持しなければならない」と指示しているのだそうで、不快な事件だが、レッドラインを越えるものではないと、硬軟織り交ぜたシグナルを送っているというのです。
中国が最も恐れることは、朝鮮国内が大混乱に陥り(1)朝鮮半島の安全保障のバランスが崩れる(2)国境付近の北朝鮮の核施設が危険にさらされる-事態を招くことなので、、「戦略的忍耐」を維持せざるを得ないのだと。
なんらかの取引で、警護の手を緩め、暗殺を黙認したのではないらしい。
秋のチャイナセブン改選を控え、失政が許されない習近平。「メンツ」挽回で国内での批判をかわす必要がありますが、石炭禁輸といった強硬政策がせいいっぱい。次の標的と言われる、息子の金漢率(キム・ハンソル)氏の警護強化は行っている様子ですが定かではありませんね。
EUでさえ、制裁に踏み切っているのですから、中国も制裁策をとらねば、国内外から習近平への支持を失うことになる。
【北朝鮮情勢】EU、対北朝鮮制裁を強化 - 産経ニュース
国内外から対北圧力の要請が強まり、影響力の有無が問われることになりますが、習政権はまだ「忍耐」をやめる段階ではないとみている状況だとのこと。
チャイナセブン交代に向け、新たな火種を抱えた習近平。この政局で大事な時期に、なんということをしてくれると、怒っているのでしょうね。そして、その怒りも、朝鮮半島の混乱を避けるためには、抑えなければならない。ますます怒りが募る!?
国民の弱腰への不信の眼の回避、習近平の怒りのはけ口は、江沢民の様に、反日で逸らすのでしょうか?
# 冒頭の画像は、クアラルンプール国際空港での犯行シーン
クランベリー
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かねて狙われていて、いつかは起きる事件とは、大方の方々が予見されていた事件ではありました。ただ、白昼堂々と、混雑する国際空港で衆目の前で暗殺が実行されたことには驚きましたね。
金正恩への牽制カードとして中国が保護していた金正男氏。にもかかわらず暗殺されたことは、メンツが潰されたわけで、習近平が怒っているとの情報がしきりに流されています。
クアラルンプールといった、中国国外で保護の手が届かない場所だったからなのす、保護にあたっていたが、隙をつかれたのか、いずれにしても中国にとっては、故意に保護の手を緩めたのではない限り、大失態です。
怒っているとされる習近平ですが、それにしては動きが抑制的。何故なのでしょう。
中国、北対応に硬軟織り交ぜ 半島安定へ戦略的忍耐 (2/28 産経)
【北京=藤本欣也】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の殺害事件をめぐり、中国の習近平政権が北朝鮮当局へ硬軟織り交ぜたシグナルを送っている。
中国商務省が突然、北朝鮮産の石炭輸入を今年いっぱい停止すると発表したのは18日。「2月に入ってからのミサイル発射と金正男氏殺害に対する中国の強烈な不満を示した」(中朝専門家)との見方が強い。その一方、中国外務省報道官は24日の会見で「中朝は友好的な隣国同士だ」などと述べ、対北批判を封印した。さらに消息筋によると、中国政府は、金正男氏を特集しようとした国内の雑誌に“抗議”し、記事を差し替えさせている。
中国にとって、北京やマカオで事実上保護していた親中派、金正男氏が殺害され「メンツが潰れた」のは間違いない。しかし中国が最も恐れているのは、北朝鮮国内が大混乱に陥り(1)朝鮮半島の安全保障のバランスが崩れる(2)国境付近の北朝鮮の核施設が危険にさらされる-事態を招くことだ。
習近平国家主席は17日、北京で国家安全会議を主宰。重要講話の中で、国際情勢がいかに変化しても「戦略的忍耐」を維持し、「底線(レッドライン)」を堅持しなければならない-と指示したとされる。
習政権の「底線」とは、「朝鮮半島の安定」である。金正男氏殺害は不快な事件だが、レッドラインを越えるものではないと判断したということだ。引き続き米朝対話を促し、危機回避を模索することになる。
ただし米国から、北朝鮮への圧力強化を求められるのは必至。一般国民や中国共産党内からは、北朝鮮への反発や弱腰批判が噴出しかねない。このため、石炭禁輸といった強硬政策もまた不可欠だったといえる。
トランプ米政権はオバマ前政権の「戦略的忍耐」政策と決別した。習政権はまだ「忍耐」をやめる段階ではないとみている状況だ。
【北京=藤本欣也】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の殺害事件をめぐり、中国の習近平政権が北朝鮮当局へ硬軟織り交ぜたシグナルを送っている。
中国商務省が突然、北朝鮮産の石炭輸入を今年いっぱい停止すると発表したのは18日。「2月に入ってからのミサイル発射と金正男氏殺害に対する中国の強烈な不満を示した」(中朝専門家)との見方が強い。その一方、中国外務省報道官は24日の会見で「中朝は友好的な隣国同士だ」などと述べ、対北批判を封印した。さらに消息筋によると、中国政府は、金正男氏を特集しようとした国内の雑誌に“抗議”し、記事を差し替えさせている。
中国にとって、北京やマカオで事実上保護していた親中派、金正男氏が殺害され「メンツが潰れた」のは間違いない。しかし中国が最も恐れているのは、北朝鮮国内が大混乱に陥り(1)朝鮮半島の安全保障のバランスが崩れる(2)国境付近の北朝鮮の核施設が危険にさらされる-事態を招くことだ。
習近平国家主席は17日、北京で国家安全会議を主宰。重要講話の中で、国際情勢がいかに変化しても「戦略的忍耐」を維持し、「底線(レッドライン)」を堅持しなければならない-と指示したとされる。
習政権の「底線」とは、「朝鮮半島の安定」である。金正男氏殺害は不快な事件だが、レッドラインを越えるものではないと判断したということだ。引き続き米朝対話を促し、危機回避を模索することになる。
ただし米国から、北朝鮮への圧力強化を求められるのは必至。一般国民や中国共産党内からは、北朝鮮への反発や弱腰批判が噴出しかねない。このため、石炭禁輸といった強硬政策もまた不可欠だったといえる。
トランプ米政権はオバマ前政権の「戦略的忍耐」政策と決別した。習政権はまだ「忍耐」をやめる段階ではないとみている状況だ。
習近平は、「「戦略的忍耐」を維持し、「底線(レッドライン)」を堅持しなければならない」と指示しているのだそうで、不快な事件だが、レッドラインを越えるものではないと、硬軟織り交ぜたシグナルを送っているというのです。
中国が最も恐れることは、朝鮮国内が大混乱に陥り(1)朝鮮半島の安全保障のバランスが崩れる(2)国境付近の北朝鮮の核施設が危険にさらされる-事態を招くことなので、、「戦略的忍耐」を維持せざるを得ないのだと。
なんらかの取引で、警護の手を緩め、暗殺を黙認したのではないらしい。
秋のチャイナセブン改選を控え、失政が許されない習近平。「メンツ」挽回で国内での批判をかわす必要がありますが、石炭禁輸といった強硬政策がせいいっぱい。次の標的と言われる、息子の金漢率(キム・ハンソル)氏の警護強化は行っている様子ですが定かではありませんね。
EUでさえ、制裁に踏み切っているのですから、中国も制裁策をとらねば、国内外から習近平への支持を失うことになる。
【北朝鮮情勢】EU、対北朝鮮制裁を強化 - 産経ニュース
国内外から対北圧力の要請が強まり、影響力の有無が問われることになりますが、習政権はまだ「忍耐」をやめる段階ではないとみている状況だとのこと。
チャイナセブン交代に向け、新たな火種を抱えた習近平。この政局で大事な時期に、なんということをしてくれると、怒っているのでしょうね。そして、その怒りも、朝鮮半島の混乱を避けるためには、抑えなければならない。ますます怒りが募る!?
国民の弱腰への不信の眼の回避、習近平の怒りのはけ口は、江沢民の様に、反日で逸らすのでしょうか?
# 冒頭の画像は、クアラルンプール国際空港での犯行シーン
クランベリー
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