遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

オバマ大統領が読売の書面インタビューに回答

2010-11-12 23:10:35 | EEZ 全般
 オバマ大統領が、読売新聞の質問に書面で回答していて、紙面では5頁にまたがり内容が報道されていました。
 既に諸兄はお気づきの通り、大統領はインドをはじめアジア諸国を歴訪し、各国との同盟関係を深めるとともに、中国への牽制をして周っています。これは、去年の11月に中国を訪れ「戦略的信頼を深める新たな時代」を打ち出し中国との関係を深める姿勢を示していたものからの変化を示すものですね。
 保守派から「独裁的な大国から協力を取り付けるために、同盟国を軽視した」といった批判があり、同盟国などとの協調と、「国際規範、国際法の順守」といった新方針を打ち出し、同盟国やパートナー国との協調的対応へと、対中政策の軸足を移したのだそうです。

 
アジア関与鮮明に 安保・経済戦略の要 (11/12 読売朝刊)

 【ソウル=黒瀬悦成】オバマ大統領は読売新聞との書面インタビューで、アジア太平洋地域に対し、「積極的かつ持続的に関与していく決意」を明言し、アジア重視の姿勢を鮮明にした。

 大統領は米ハワイ州で生まれ、少年時代をインドネシアで過ごした。米国初の「太平洋(を代表する)大統領」を自任し、米国とアジアの繁栄・安定が相互補完関係にあるとの認識から、歴代政権でも際立ってアジアを経済・安全保障戦略の要に据える立場を打ち出している。
 その中で、大統領が重きを置くのが同盟国との関係だ。大統領はインタビューでも「我々の同盟は過去半世紀にわたり、地域の平和と安全を守り、地域経済のめざましい成長を支え、我々の経済も共に成長してきた」と指摘した。
 今回のアジア歴訪でも、インド、インドネシア、韓国、日本という民主主義と自由市場経済の価値観を共有する国を選んでいる。インタビューで強調した「地域のパートナー国と同盟国との絆が米国の関与の基礎だ」との信念が根幹にある。
 大統領は、多国間主義を重視する立場から、東南アジア諸国連合(ASEAN)などの地域機構をアジア太平洋での課題に取り組む重要な枠組みとして位置づけている。

<中略>

東シナ南シナ海 中国の軍事力けん制

 【北京=佐伯聡士】オバマ米大統領が「中国の台頭が、確実にすべての国々にとって安全と繁栄の源となるようにしたい」と述べたのは、東シナ海や南シナ海で軍事的なプレゼンスを高める中国へのけん制であり、胡錦濤政権は中国の海洋進出への米国の介入が進むのかどうか、警戒を強める見通しだ。
 外交筋によると、10月の日米外相会談で
クリントン米国務長官が「尖閣諸島は日米安保条約の適用対象」と明言したことに、胡政権は衝撃を受けたとされる。尖閣諸島沖の漁船衝突事件での中国の強硬姿勢は、沖縄の普天闇飛行場移設問題などを契機にした日米同盟の揺らぎに乗じたとの見方が強いだけに、同盟関係がどう安定を取り戻していくかを注視している模様だ。
 大統領がインタビューで、尖閣諸島の問題やイランの核問題、中国のレアアース(希土類)輸出規制などを念頭に、「地域と地球規模の課題への対応で責任を果たす」ことや「国際規範と国際法の順守」に言及したのも、胡政権にとっては懸念材料だ。米国の対中圧力が一層高まる可能性もあるとみて、対応を検討するとみられる。

 中間選挙で多くの民主党議員が落選したことに、私に責任があると反省の弁を述べたオバマ大統領。どこかの国の総理は、マニフェストからは変更した政策にしたり、参院選で敗北しても何の説明もなくただ無策無為で政権にしがみついているだけです。
 オバマ大統領は、反省後さっそく新たな世界情勢に対応する、新たな方針を打ち出し、素早くそして精力的に行動を開始しています。
 鳩の「トラストミー」の裏切り以来、じっと我慢して待ち続けている日本の民主党の日米同盟実行力にも、日本が自国の防衛をどうしたいのかわからない(米政府筋)と、そろそろしびれをきらしはじめ、インドやASEAN諸国と直接絆を強めているのですね。
 普天間も約束の期限に向けての真剣な努力もなく放置し、県知事選の流れにまかせ責任放棄している「カンカラ菅」政権と、首脳会談をしても成果のある話はないのですが、中国包囲網の同盟国との絆を示すためにかろうじて日米首脳会談が行われる様です。しかし、オバマ大統領は東京には立ち寄らないことで、日本政府に対し不満の意を表しているのだそうですね。
 
 「カンカラ菅」と売国奴仙谷は、日中、日露の首脳会談にこだわり、尖閣の船長を突然中途半端に釈放したように、帰国させていた駐露大使をロシアに戻しました。日中会談も、ひたすら懇願している様子です。
 この態度は、これだけ国内で批判され支持率を下げている国益を損なう腰折れの外交姿勢を継続しているもので、屈辱外交姿勢をしめすものとして、日本国民だけでなく、これだけ対中包囲網構築に尽力しているオバマ政権や、アジアの国々の信頼を損ねる恥さらしぶりと非難せざるを得ません。
 日本に来たのですから、首脳会談は向こうから調整依頼してくるのが礼儀でしょう。また、会ってもお互いの主張をするだけでは会う意味も薄いものです。
 大切なことは、日本政府の国家の主権に対する毅然とした姿勢を、世界に示すことです。

 今回のAPECの主要テーマで、議長国としても、環太平洋の海洋国家のリーダー国の一角を担う信頼される国としても、TPP参加は唯一で起死回生の政治主導の決断かとおもいきや、玉虫色にトーンダウン。これまた、各国の信頼を失い勝手にどうぞと、実質的にはおいてけぼりにされそうです。
 「カンカラ菅」と売国奴仙谷は、やることなすこと全てが日本を破滅に導くものばかりです。

 このままでは、日本は沈没してしまいます。オバマ大統領が勿論自国や自政権の益のためなのですが、救ってくれようとしているのですけど...!




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