遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

中国共産党90周年 政権交代は路線変更

2011-07-03 00:18:51 | 日本を護ろう
 共産党創立90周年記念式典があり、胡錦濤主席が演説をしていました。「強固な国防と強大な軍隊は国家の主権と安全、領土の強力な後ろ盾」と言った富国強兵を表に出していたのが、軍部へのへつらいに聞こえ、政権移行後の身の保全を図っているのかと思っていました。 かねて遊爺は、習近平政権移行は江沢民時代への復古の警鐘を鳴らしてきたつもりです。ここへきて、胡錦濤政権と、習近平政権の路線争いが顕在化しているとの朝日の記事がありましたので、歴史転換の一里塚の備忘録として転載させていただきます。
 

中国共産党路線争い 貧富の差左派不満 (7/2 朝日朝刊)

 
1日に創立90周年を迎えた中国共産党。来年の党大会では、胡錦濤指導部から習近平国家副主席を総書記とする新指導部への世代交代が進むとみられている。党内では次期指導部人事も絡んだ路線を巡る議論が鮮明化してきている。

世代交代にらみ議論
 「(1950年代末に)中国で3千万人以上が餓死した。これは誰の責任か。疑いなく毛沢東だ」
 中国の著名経済学者、茅干軾氏がネット上で痛烈な毛沢東主席批判の文章を公表したのは4月のことだった。左派(保守派)と呼ばれる毛沢東支持者たちの反発は大きかった。
 北京の中央民族大学の張宏良教授は「毛沢東は、中華民族を団結させ、共産党を強大な政治の中心にするものだ。それを汚すことは許されない」と話す。ネット上で批判の声に同調する約5万人の署名が集まり、張教授や左派系学者らは全国各地で6月中旬、国家政権転覆扇動罪で茅氏の告発に踏み切った。
 
左派は急速な経済発展に疑問を抱き、社会主義路線への引き戻しを求める
。拡大する貧富の格差を前に、「みんなが貧しかった」毛沢東時代を懐古し、党幹部の腐敗を嘆く風潮が強まっている。ある老幹部は「今の政権はだめだ。次の指導者に期待するしかない」と嘆く。左派は、父親に故習仲勲副首相を持つ習氏の支持基盤の一つだ。
 胡指導部の左派に対する巻き返しと見られる動きも目につき始めた。
 「赤い宝くじを買おう」「赤いダンスを踊ろう」……。党創立90周年を前に全国の省や市は相次いで革命を記念する集会を開いた。「紅歌(革命歌)を歌おう」キャンペーンも大展開され、メディアは「紅歌を歌ったおかげで末期がんを克服した」との話を紹介するほどの過熱ぶりだった。
 これもまた、毛沢東時代への「保守回帰」の動きとされたが、6月下旬ごろから、人民日報や新華社など主要メディアの「紅歌」報道が少なくなった。党関係者によると、党中央宣伝部が「紅歌という言葉をむやみに使わないように」との指示を出したという。
 「紅歌キャンペーンは意義あることだが、左派や右派の思想とは一切関係ない」。中央宣伝部の王暁暉副部長は6月23日の会見で、運動の行き過ぎを警戒していることを示唆した。
 キャンペーンを最初に始めたのは、重慶市トップで次期指導部入りを狙う薄煕来・同市書記。昨年から今年にかけ、党政治局常務委員9人のうち習氏ら6人が重慶を視察したり、キャンペーン支持を表明したりした。6人は江沢民・前国家主席と近いともされる。
 一方、胡主席と温家宝首相、胡氏に近い李克強副首相の3人は評価を避けている。党関係者は「
来年に向けた人事が本格化するにつれ、路線対立がいっそう鮮明化
するだろう」とみる。 (北京=古谷浩一、峯村健司)

 やはりそうかと言ったところです。人事はこれからとのことですが、李克強副首相がどこまで権限をもつのかが注目されますし、政権の中で路線が違う習近平氏と並び立つのかも気がかりなところです。
 中国の発展は、小平氏、胡耀邦氏などが日本を手本にし開放経済路線を推進したことが始まりでした。緩んだところで江沢民が反日で国内世論統一をした後、胡錦濤氏が反日を緩和し経済発展を優先し今日の世界に冠たる中国経済を築きあげました。最初から懸念されていた軍に対しては、最後まで完全掌握できなかった様ですが。
 演説では、富国強兵のほかに党改革を説いています。こちらが本旨でしょう。「汚職体質」による民心乖離の改善、限定ながらの「民主化」、そして「貧富格差」の是正です。
 

胡主席、民意反映へ模索 中国共産党90年講話 汚職に危機感 (7/2 朝日朝刊)

 
中国の胡錦濤国家主席(共産党総書記)は1日、共産党創立90周年の重要講話で、党が市民生活の改善に力を入れ、一党支配下での限定的な民主化を進める必要性を訴えた。貧富の格差などで社会不安が高まる中、党の生き残りをかけた判断といえる。

 「民主がなければ、社会主義はない」。胡氏はそう言い切った。10年前の創立80周年の際の江沢民総書記(当時)の演説にはなかった「民主法治」「民主執政」といった言葉を使い、政治体制改革の必要性を訴えた。
 中国当局は今年、ネット上で呼びかけられた「中国茉莉花(ジャスミン)革命」の動きを力で封じ込めたが、拡大する貧富の格差を背景に、各地では抗議デモなどの動きが相次ぐ。昨年立件された党員らの規律違反は約14万件に上り、党幹部の汚職に対する市民の目は厳しさを増している。
 胡氏は汚職について「処罰できなければ人民の信任と支持を失う」と述べ、強い危機感を示した。さらに「党員一人一人が『人民』を心の中の最高位に置かなければならない」などと国民重視の姿勢を繰り返し強調した。ただ目指すのは、あくまでも共産党体制のもとでの民主化だ。胡氏は「かぎは党の指導を堅持し、人民が主となり、決定すること」とも発言。一党支配のままで、より民意を反映させる体制を模索する構えだ。
 中央党校の謝春濤・党史教研部副主任によると、2007年6月、指導部候補者を選ぶ予備投票が行われた。閣僚や地方省長クラスの幹部400人以上が集まり、自由に名前を書き入れる新たな試みだった。謝氏は、次期指導部が発足する予定の来年の党大会を前に、投票を採り入れたこうした党内民主の動きはさらに加速すると話す。
 一方、今年になって強く打ち出した「社会管理の強化」にも触れた。職場や学校などを通じた旧来型の管理では市民の言動を抑えることができなくなっており、新たな引き締め策を構築しようというものだ。歯止めのない民主化要求は容認しない姿勢の表れでもある。
 「中国は党創立100年で、十数億の人口が恩恵を受けるさらに高いレベルの小康社会(ややゆとりのある生活ができる社会)になる」。胡氏は中国の10年後をそう描いて見せた。次期指導部は実現に向け、難しいかじ取りを迫られることになる。(北京"古谷浩一)

 胡錦濤路線が、江沢民時代の軍優先政治でのナショナリズム横行路線に戻ったとき、当時と異なり世界への影響が大きくなっている今日、警戒・反動の風あたりは強まります。反日で逸らせていた国内の不満も、抑えきれなくなるまでに膨らんできています。
 胡錦濤、温家宝コンビで伸ばしてきた経済に胡坐をかいて、軍主導のナショナリズムで浪費を増やしていれば、覇権拡大に国際世論で警戒感を抱かれれば国外からの投資も滞り、輸出も伸び悩み、経済破綻の道へ逆戻りすることでしょう。

 現在、日中共に輸出入はお互い依存度が高い。中国の政権交代では、日本は脱中国を図らねば、中国の衰退とその不満のはけ口の反日騒動の復活に巻き込まれてしまいます。
 民主党の中国崇拝議員さん(自民党にもいる)は、解っているのでしょうか?解っているから、習近平に天皇陛下接見の便宜を無理やりはかって朝貢外交をした...。つまり、売国に励んでいる。

 う~~ん!日本が危ない!

共産党90年大会 胡錦濤主席の演説要旨 - MSN産経ニュース




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