遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

中国の日系自動車 販売が回復

2012-11-29 23:58:27 | 中国 全般
 尖閣国有化に伴う中国市場での日系自動車の販売台数は、メーカーにより差はあるものの、35 ~ 65%も減っていました。(9月の前年同期比)
 しかし、ここへきて下げ止まり・回復が観られるとのことで、各社強気の展望を堅持しているのだそうです。
 チャイナプラスワン or 脱チャイナの経営転換は観られません。
 何故日系各社は中国市場に固執するのか。
 中国の新車販売台数は2020年までに欧州や北米を上回って年間2200万台に達し、世界の新車販売台数の35%を占めるだろうと見られ、勢いが鈍化してきたとは言え、まだまだ伸びる傾向にあるからなのだそうです。

 
反日デモ直撃、中国自動車販売は9月激減 | 産業・業界 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
 中国の自動車市場、日系ブランドの販売回復へ - 中国国際放送局
 
トヨタ中国減産終了へ 来年4月以降 販売回復の兆し (11/29 読売朝刊)

 
トヨタ自動車が、中国での現地生産台数を来年4月以降、ほぼ2012年並みの水準に戻す計画を立てていることが28日、分かった。日中関係の悪化で中国での販売台数は急減したが、年明け以降は回復に向かうと見ているためだ。
 現地生産の規模は、13年1、2月は当初計画の3割減とする。3月の減産幅は1割に縮小し、4月は12年実績の約6万7000台に戻す。沖縄県尖閣諸島の国有化を受け、今年9月中旬に中国で大規模な反日デモが発生して以降、トヨタの中国での販売台数は、9月が前年同月比48.9%減、10月は44.1%減と急速に落ち込んだ。現地生産台数は年内は3~5割の減産が続いており、12年の現地生産台数は、11年の約80万台を大幅に下回る見通しだ。
 最近になって、中国の販売店での客足が回復し始めていることから、トヨタは生産計画を見直した。



 デモなどの非常事態で車が壊されたばあいの無料修理や損害賠償などきめ細やかな対応を発表し、販売回復に努めているのですが、そもそも40%前後の販売減で留まる=60%前後は売れていることに感心しますし、短期間で復活の兆というのにも驚きです。

 高級品指向が強いことが理由として挙げられています。
 ただ、欧米の高級車メーカーの現地生産化も進み、日本車との価格差が詰まってきているのだそうで、高級車同志の競争が厳しくなり、廉価市場では中国車メーカーには太刀打ちできないことから、サンドイッチ現象が深化すると予測され、チャイナリスク以上に、純ビジネスモデルでの競争激化が厳しくなるようです。
 
 日本車不買が払拭される日が来るのか。チャイナリスクの繰り返しに耐えられるのか。品質と価格の競争に勝てるのか。各社の奮闘に注目です。



 # 冒頭の画像は、広州自動車モーターショーに出展されたトヨタの「ヴェンザ」






  この花の名前は、ジキタリス


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