遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

大飯再開迷走は原発対策の無策さを露呈。世界からの信用は失墜するばかり。

2012-04-04 23:54:32 | 東日本大震災
 大飯原発の再稼働に対する枝野氏の発言が話題を呼んでいます。菅政権発足時は自民党幹事長として、菅仙枝で密室政治をし、大震災時には、官房長官で不眠不休のパフォーマンスで一時は世論調査では次期首相候補のNo.1になったりしていた枝野氏ですが、カンカラ菅と同じパフォーマーの匂いを感じるのは、遊爺だけではない様ですね。
 
大飯再稼働に暫定基準 ぶれる枝野氏、地元困惑 一晩で「反対」修正(産経新聞) - goo ニュース
 「なにを今さら…」、遅きに失した原発の暫定的安全基準指示に落胆 - MSN産経west

 九州電力玄海原発2,3号機の再稼働を前に急遽、ストレステストの評価を導入した菅は、安全性の確認を考えていたのか、自分の延命を考えていたのか。いずれにしても、枝野氏は閣内にいた訳で、ストレステストの評価導入には、共同責任があるが、今では導入の意義・目的はすっかり否定的。

 そんな日本の民主党政権の無責任なパフォーマンスだけで、何も決められない姿は、事故後の対応を注目する世界の眼からは、失望と無視の姿勢を生んでいる様ですね。
 

「原発先進国」の地位低下 核テロ防止、日本外し進む (4/4 産経)

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題には世界も注目している。
日本がどのように再稼働に踏み出すかは、各国の原子力政策にも影響を与えるためだ。野田佳彦首相は先月、ソウルでの核安全保障サミットではテロの脅威にもさらされる原発の安全管理策を誇った。しかし、大飯原発の再稼働には二の足を踏んでいる。
 「結論に向かうまでの手順も議論していく」。
藤村修官房長官は3日の記者会見で、再稼働に向けた手順の検討が必要だとの認識を示し、原発の安全確保に向けた道筋を描けていないことを認めた

 1週間前の核サミットの演説で、首相は原発の安全管理に自信満々だった。電源の脆弱(ぜいじゃく)性克服や警備態勢の強化を主張。東電福島第1原発事故を教訓に、原発を急ピッチで拡大させる
アジア諸国に安全管理の「範」を示したが、その自信はすっかり鳴りを潜めた。  理由は単純だ。政府が原発を抱える地元住民に安全管理策を明確に説明できないのは、対策が実効性を伴っていない
からだ。
 大飯原発のある若狭湾は国内54基のうち13基を抱える「原発銀座」。北朝鮮の工作船が接近しやすく、工作員によるテロのターゲットになりかねない。首相は演説で「武装治安要員を増強する」と強調したが、
事故から1年たっても自衛隊の防御任務の拡充は検討すらしていない
。安全管理は万全とは言いがたい。
 自国での安全管理を口約束と見抜いているのか、
国際的な取り組みでも日本は軽んじられている

 サミットでは核テロ防止に向け、特定の対策を「リード国」として主導する国が割り振られ、日本は核・放射性物質の「輸送」でリード国を務めることに決まった。深刻な事故を起こした日本が放射性物質の管理などで旗を振れないのは自明で、事故とは無関係の輸送しか任せられない消去法の委任だった。
 
大飯原発の再稼働をめぐる混乱も「原発先進国」としての地位を低下させ、原発輸出にも暗い影を落とすことは避けられない。(半沢尚久)

 福島第一の事故にもかかわらず日本からの原発導入を進めていた国々は、継続を希望していたことは諸兄がご承知の通りです。それは、日本なら事故原因を究明しむしろ最先端の安全な原発を開発してくれると期待したからでしょう。

 消費税増税に、政治生命も命もかけると言う野田総理。逆風のなかくじけそうになりながら(景気条項の数値を入れさせられた)、ブレまいと頑張っている姿勢は評価すべきですが、景気低迷=企業の納税減となる要因の電力の量や質(電圧を含めた安定供給や価格)を確保する、原発再稼働へ向けての政策はどれだけ検討・立案しているのでしょう。
 突然のストレステスト導入・先送り後、ここにきて今更の「暫定安全基準検討」とは、その間無策で放置していたとしか言えず、前内閣から継続して閣内にいる野田、枝野、細野の3氏の先送り姿勢は、咎められて当然でしょう。

 ストレステストの評価が出た時、主要3紙が揃って再稼働を訴えました。
 
原発再稼働へ 3紙社説が合唱 - 遊爺雑記帳

 その後も再稼働の声は止んでいません。
 
政府と電力業界は危機回避へ全力注げ  :日本経済新聞
 景気の持ち直しを本格回復につなげよ  :日本経済新聞

 【主張】原発再稼働 勝手にルール変更するな - MSN産経ニュース4/5 追記

 民主党が、CO2削減を急いだことから原発比率を増やすと言い出した時は、廃棄物の最終処理も決まっておらず、プルサーマルでのリサイクルも途上のなか、反発を感じていました。民主党と親派のマスコミに騙されて吹いた風で、中身を検証せず先のことを考えず選んだ政権交代に後悔している今、さしたる議論を詰めることなく、ポピュリズム評論家やコメンテータの感情優先の論調に載せられて、自動的に止まる原発が放置されるのは、ほんとうにそれで日本の将来にとっていいことなのでしょうか?

 福島第一の事故原因は、手抜きの人為的原因とはっきりしてきています。女川は逆に避難所として役だっています。
 電力の需給状況の精査、福島第一の原因の対策設定を急ぐべきです。遅すぎる暫定基準の設定ですが、併せて地元の説得に供し、産業や国民生活の安定に注力し、世界の原子力の動向にも貢献し、日本への期待に応え信頼を回復すべきです。




  この梅の花は、白灘波

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