イランによるイスラエル攻撃が迫るとされる中、米国とイランの当局者は、事態がエスカレートして双方に大きなリスクが生じる可能性に直面していると、WSJ・国家安全保障記者 アレクサンダーウォード。
イランは4月に300発のミサイルやドローン(無人機)をイスラエルに向けて発射したが、バイデン政権はこれを上回るような攻撃を阻止しようと働きかけている。一方、代理組織を通じて敵対国に対応することを好むイランは、戦争拡大の危険を冒してでも直接報復すべきかを検討していると、アレクサンダーウォード。
イランが本格的な攻撃を実施すれば、イスラエルによる報復をさらに招く可能性があり、米政府が望んでいるパレスチナ自治区ガザの停戦は遠のく。一方でイランも脆弱(ぜいじゃく)性が露呈し、中東地域の大国としての立場が弱まることもあり得るとも。
米国とイランのどちらも、このような状況になることを望んでいたわけではない。だが今となっては、全面紛争につながらないことを祈りながら、この状況を切り抜けるしか選択肢は残っていないと、アレクサンダーウォード。
米政府高官は「いずれの点についても、現時点で確実な答えはない」と説明。「だが何かしらの攻撃が近いうちに、そして大した予告もなく行われる可能性は高いと考えている」と。
イスラエル首相府は、緊張緩和に向けて米政府と協力していることを示唆。米政府が主導する15日の停戦交渉に参加することにも同意した。だがその一方で、イランから攻撃を受ければ断固として反撃するとも述べているのだそうです。
ハマスも強硬姿勢を継続する表れとして、今週の交渉には参加しないと発表。
イスラエルも、参加こそするものの、ネタニヤフ首相がここ数カ月にわたって交渉成立への意欲をほとんど示していない状況となっていると、アレクサンダーウォード。
イランは4月に300発のミサイルやドローン(無人機)をイスラエルに向けて発射しましたが、標的は市街地を外し、米国の支援などもあり撃墜し大事には至りませんでした。
今回はハマス幹部の殺害に対する報復。
全面戦争に拡大しないことを、願うばかりですが、ネタニヤフ首相の国内の支持率が気がかりですね。
ハマス、15日の停戦協議に参加せず イスラエルは代表団派遣 | ロイター
冒頭の画像は、停戦合意の成立が一段と難しくなっていると述べたバイデン大統領。
この花の名前は、シダレエンジュ
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米国とイランの誤算、中東が戦争拡大の瀬戸際に - WSJ
イランがイスラエルを攻撃すれば、中東全域に戦争が拡大する恐れ By 国家安全保障記者 アレクサンダーウォード 2024年8月15日
【ワシントン】イランによるイスラエル攻撃が迫るとされる中、米国とイランの当局者は、事態がエスカレートして双方に大きなリスクが生じる可能性に直面している。
イランは4月に300発のミサイルやドローン(無人機)をイスラエルに向けて発射したが、バイデン政権はこれを上回るような攻撃を阻止しようと働きかけている。一方、代理組織を通じて敵対国に対応することを好むイランは、戦争拡大の危険を冒してでも直接報復すべきかを検討している。
イランが本格的な攻撃を実施すれば、イスラエルによる報復をさらに招く可能性があり、米政府が望んでいるパレスチナ自治区ガザの停戦は遠のく。一方でイランも脆弱(ぜいじゃく)性が露呈し、中東地域の大国としての立場が弱まることもあり得る。
米政府はここ数日間、イラン政府に直接、さらに仲介国を通じて警告を発しており、イスラエルに大規模な報復攻撃を行えばイラン政府・経済に重大なリスクが生じかねないと伝えている。
米国とイランのどちらも、このような状況になることを望んでいたわけではない。
だが今となっては、全面紛争につながらないことを祈りながら、この状況を切り抜けるしか選択肢は残っていない。 米政府は、早ければ週内にもイスラエルへの攻撃が実施されると予想しているが、攻撃の形や規模に関しては把握できていない。 米政府高官は「彼らが行動に出るか、いつ行動にでるのか、またどのような勢力を使うかは、本当に分からない。いずれの点についても、現時点で確実な答えはない」と説明。
だが何かしらの攻撃が近いうちに、そして大した予告もなく行われる可能性は高いと考えている」とした。
イスラエル首相府は、緊張緩和に向けて米政府と協力していることを示唆した。米政府が主導する15日の停戦交渉に参加することにも同意した。だがその一方で、イランから攻撃を受ければ断固として反撃するとも述べている。
ハマスも強硬姿勢を継続する表れとして、今週の交渉には参加しないと発表している。またイスラエルも、参加こそするものの、ベンヤミン・ネタニヤフ首相がここ数カ月にわたって交渉成立への意欲をほとんど示していない状況となっている。
イランがイスラエルを攻撃すれば、中東全域に戦争が拡大する恐れ By 国家安全保障記者 アレクサンダーウォード 2024年8月15日
【ワシントン】イランによるイスラエル攻撃が迫るとされる中、米国とイランの当局者は、事態がエスカレートして双方に大きなリスクが生じる可能性に直面している。
イランは4月に300発のミサイルやドローン(無人機)をイスラエルに向けて発射したが、バイデン政権はこれを上回るような攻撃を阻止しようと働きかけている。一方、代理組織を通じて敵対国に対応することを好むイランは、戦争拡大の危険を冒してでも直接報復すべきかを検討している。
イランが本格的な攻撃を実施すれば、イスラエルによる報復をさらに招く可能性があり、米政府が望んでいるパレスチナ自治区ガザの停戦は遠のく。一方でイランも脆弱(ぜいじゃく)性が露呈し、中東地域の大国としての立場が弱まることもあり得る。
米政府はここ数日間、イラン政府に直接、さらに仲介国を通じて警告を発しており、イスラエルに大規模な報復攻撃を行えばイラン政府・経済に重大なリスクが生じかねないと伝えている。
米国とイランのどちらも、このような状況になることを望んでいたわけではない。
だが今となっては、全面紛争につながらないことを祈りながら、この状況を切り抜けるしか選択肢は残っていない。 米政府は、早ければ週内にもイスラエルへの攻撃が実施されると予想しているが、攻撃の形や規模に関しては把握できていない。 米政府高官は「彼らが行動に出るか、いつ行動にでるのか、またどのような勢力を使うかは、本当に分からない。いずれの点についても、現時点で確実な答えはない」と説明。
だが何かしらの攻撃が近いうちに、そして大した予告もなく行われる可能性は高いと考えている」とした。
イスラエル首相府は、緊張緩和に向けて米政府と協力していることを示唆した。米政府が主導する15日の停戦交渉に参加することにも同意した。だがその一方で、イランから攻撃を受ければ断固として反撃するとも述べている。
ハマスも強硬姿勢を継続する表れとして、今週の交渉には参加しないと発表している。またイスラエルも、参加こそするものの、ベンヤミン・ネタニヤフ首相がここ数カ月にわたって交渉成立への意欲をほとんど示していない状況となっている。
イランは4月に300発のミサイルやドローン(無人機)をイスラエルに向けて発射したが、バイデン政権はこれを上回るような攻撃を阻止しようと働きかけている。一方、代理組織を通じて敵対国に対応することを好むイランは、戦争拡大の危険を冒してでも直接報復すべきかを検討していると、アレクサンダーウォード。
イランが本格的な攻撃を実施すれば、イスラエルによる報復をさらに招く可能性があり、米政府が望んでいるパレスチナ自治区ガザの停戦は遠のく。一方でイランも脆弱(ぜいじゃく)性が露呈し、中東地域の大国としての立場が弱まることもあり得るとも。
米国とイランのどちらも、このような状況になることを望んでいたわけではない。だが今となっては、全面紛争につながらないことを祈りながら、この状況を切り抜けるしか選択肢は残っていないと、アレクサンダーウォード。
米政府高官は「いずれの点についても、現時点で確実な答えはない」と説明。「だが何かしらの攻撃が近いうちに、そして大した予告もなく行われる可能性は高いと考えている」と。
イスラエル首相府は、緊張緩和に向けて米政府と協力していることを示唆。米政府が主導する15日の停戦交渉に参加することにも同意した。だがその一方で、イランから攻撃を受ければ断固として反撃するとも述べているのだそうです。
ハマスも強硬姿勢を継続する表れとして、今週の交渉には参加しないと発表。
イスラエルも、参加こそするものの、ネタニヤフ首相がここ数カ月にわたって交渉成立への意欲をほとんど示していない状況となっていると、アレクサンダーウォード。
イランは4月に300発のミサイルやドローン(無人機)をイスラエルに向けて発射しましたが、標的は市街地を外し、米国の支援などもあり撃墜し大事には至りませんでした。
今回はハマス幹部の殺害に対する報復。
全面戦争に拡大しないことを、願うばかりですが、ネタニヤフ首相の国内の支持率が気がかりですね。
ハマス、15日の停戦協議に参加せず イスラエルは代表団派遣 | ロイター
冒頭の画像は、停戦合意の成立が一段と難しくなっていると述べたバイデン大統領。
この花の名前は、シダレエンジュ
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