夏の参院選で、自民党の全国比例区に、「SPEED」のメンバー、今井絵理子氏の擁立が決まりましたね。
選挙年齢が18歳に引き下げられることで、若年層の票の獲得を狙う自民党の目玉候補であるとともに、彼女には、翁長雄志・沖縄県知事の「刺客」というもうひとつの大きな役割があると指摘するのは、那覇市生まれのジャーナリスト、仲村覚氏。
今井氏出馬の最大のメリットは、沖縄マスコミがネガティブキャンペーンを打つことのできない候補だ、ということなのだと。
革新政党、左翼マスコミ、反戦平和団体の統一組織である「オール沖縄」は、諸兄がご承知の通り、沖縄マスコミと連携し、自分達の主張が沖縄県民の総意であるかの様に喧伝する、仲村氏の表現を借りれば「実態は全体主義であり、保守勢力に対する言論弾圧」勢力なのですね。翁長知事が多用する言葉でもあります。
オール沖縄陣営にとって沖縄県民は日本の被害者であり、弱者でなければならないのであり、翁長知事は、税金の公費を使って、つてを頼って、スイスで開かれている国連人権理事会に出席し、「沖縄の人々は、自己決定権や人権をないがしろにされている」と訴えていて、顰蹙をかったことは衆知のことですね。
ところが、SPEEDの今井氏は、安室奈美恵やMAXとともに、沖縄をメジャーにし、沖縄出身が羨ましがられる時代を築いた存在。「オール沖縄」が描く沖縄像からかけ離れた存在なのですね。
課題は、自公の選挙協力体制。沖縄の選挙では、自公の本部の協力体制や、自公それぞれの本部と県連の意志統一の有無が、選挙結果に大きく影響してきました。
今井氏の沖縄入りでの選挙応援には、議論がなされているのだそうです。
仲村氏は、それでも「今井氏の出馬自体が翁長陣営のつくりあげた「オール沖縄」体制に最後のとどめを刺すことになる」と説いておられます。
戦後のイメージを悪用して引きずり、特定の方向へ誘導しようとする 「オール沖縄」の呪縛から、若い人々の力で脱皮される機会になることを期待してよさそうですね。
# 冒頭の画像は、参院選出馬会見の今井恵理子氏
この花の名前は、カリガネソウ
↓よろしかったら、お願いします。
選挙年齢が18歳に引き下げられることで、若年層の票の獲得を狙う自民党の目玉候補であるとともに、彼女には、翁長雄志・沖縄県知事の「刺客」というもうひとつの大きな役割があると指摘するのは、那覇市生まれのジャーナリスト、仲村覚氏。
オール沖縄 今井絵理子氏は翁長氏の「刺客」になれるか □仲村覚氏 (2/26 産経 【iRONNA発】)
夏の参院選で自民党の目玉候補の一人として、ダンスボーカルユニット「SPEED」のメンバー、今井絵理子氏の擁立が決まった。抜群の知名度で選挙に関心が薄い若年層への浸透を狙うが、彼女にはもう一つ、大きな役割も期待されている。それは、翁長雄志・沖縄県知事の「刺客」という重要ミッションである。
2月9日の今井絵理子氏の記者会見を見て、すべての不安はふっとんだ。彼女の言葉には、人格からにじみ出る芯の強さを感じた。
SPEEDとして一世を風靡(ふうび)し、現在は障害のある長男の子育てに励む今井氏だが、そんな彼女が子育てを通して学んだ座右の銘は「焦らず、比べず、諦めず」。会見の最後に彼女が語った言葉も、やはり一味違う。
「私の好きな言葉で『なんくるないさ』という言葉があります。皆さん、ちょっと誤解しているかもしれないんですけど、これは『頑張れば何とかなるよ、乗り越えられるよ』という意味です。そういう沖縄の精神というのも沖縄の魅力の一つだと思っています」
◆自公協力が足かせ
今井氏の擁立は、沖縄の選挙は絶対に落としてはならない、という自民党本部の決意が見える。単純に考えれば、知名度のある今井氏にどんどん沖縄に入ってもらえれば、「オール沖縄」体制を崩すことができるような気がするが、現実はそう単純ではない。
その足かせになっているのは自公選挙協力体制である。先月の宜野湾市長選挙では、平成26年の名護市長選挙以来、ギクシャクしていた自公体制が再び強固なものに戻った。佐喜真市長が再選を果たしたのはさまざまな要因があるが、公明党の組織力が圧勝に大きく貢献したことは間違いない。
ところが、今井氏が全国比例区に出馬し、沖縄に応援に入った場合は、これまでの「選挙区は自民、比例は公明」というセット戦術を組んだとしても自民の票は今井氏に流れてしまう。これには公明が不快感を表している。
この警戒感を払拭しないことには、自民は参院選で公明との選挙協力は難しい。そのため、自民関係者でも今井氏の沖縄入りに難色を示す人は多い。党本部と県連の調整もこれから、というのが実情のようである。
ただ、今井氏出馬の最大のメリットは、沖縄マスコミがネガティブキャンペーンを打つことのできない候補だ、ということである。戦後の沖縄県民には、米軍統治下にある自分たちは経済、文化、学力、至る分野で遅れているというコンプレックスがあった。そのコンプレックスをはねのけて沖縄をメジャーにした存在が、安室奈美恵やMAX、SPEEDといったアクターズスクール出身の芸能人たちである。
彼女たちのメジャーデビューで、沖縄の子供たちの本土に対するコンプレックスがほとんどなくなった。逆に、沖縄出身が羨ましがられる時代になったのである。そう考えれば、今井氏の敵はもはや沖縄には存在しない。つまり、沖縄マスコミを恐れずに選挙運動できる、戦後初の沖縄出身の自民候補だということである。
◆実態は言論弾圧
それともう一つ忘れてはならないのが、彼女の存在は「オール沖縄」体制を崩壊させる可能性を秘めていることである。オール沖縄とは、革新政党、左翼マスコミ、反戦平和団体の統一組織であり、彼らは「オール」という言葉を使って、自分たちの主張が沖縄県民の総意であるかのように県外、国外に発信する。
その実態は全体主義であり、保守勢力に対する言論弾圧である。沖縄には辺野古移設に反対する人しか存在しない空気をつくり、彼らの意図する方向に沖縄を誘導し、さらには日本政府に圧力をかける。これが「オール沖縄」の正体である。
だが、今井氏の強みは、沖縄マスコミの言論弾圧の外に存在し、オール沖縄勢力の枠組みからも外れていることである。オール沖縄陣営にとって沖縄県民は日本の被害者であり、弱者でなければならない。「オール沖縄」VS「日本政府」という2項対立の構図は、オール沖縄が例外なく一丸となっている場合にのみつくることができる。
つまり、今井氏の出馬自体が翁長陣営のつくりあげた「オール沖縄」体制に最後のとどめを刺すことになるのである。
夏の参院選で自民党の目玉候補の一人として、ダンスボーカルユニット「SPEED」のメンバー、今井絵理子氏の擁立が決まった。抜群の知名度で選挙に関心が薄い若年層への浸透を狙うが、彼女にはもう一つ、大きな役割も期待されている。それは、翁長雄志・沖縄県知事の「刺客」という重要ミッションである。
2月9日の今井絵理子氏の記者会見を見て、すべての不安はふっとんだ。彼女の言葉には、人格からにじみ出る芯の強さを感じた。
SPEEDとして一世を風靡(ふうび)し、現在は障害のある長男の子育てに励む今井氏だが、そんな彼女が子育てを通して学んだ座右の銘は「焦らず、比べず、諦めず」。会見の最後に彼女が語った言葉も、やはり一味違う。
「私の好きな言葉で『なんくるないさ』という言葉があります。皆さん、ちょっと誤解しているかもしれないんですけど、これは『頑張れば何とかなるよ、乗り越えられるよ』という意味です。そういう沖縄の精神というのも沖縄の魅力の一つだと思っています」
◆自公協力が足かせ
今井氏の擁立は、沖縄の選挙は絶対に落としてはならない、という自民党本部の決意が見える。単純に考えれば、知名度のある今井氏にどんどん沖縄に入ってもらえれば、「オール沖縄」体制を崩すことができるような気がするが、現実はそう単純ではない。
その足かせになっているのは自公選挙協力体制である。先月の宜野湾市長選挙では、平成26年の名護市長選挙以来、ギクシャクしていた自公体制が再び強固なものに戻った。佐喜真市長が再選を果たしたのはさまざまな要因があるが、公明党の組織力が圧勝に大きく貢献したことは間違いない。
ところが、今井氏が全国比例区に出馬し、沖縄に応援に入った場合は、これまでの「選挙区は自民、比例は公明」というセット戦術を組んだとしても自民の票は今井氏に流れてしまう。これには公明が不快感を表している。
この警戒感を払拭しないことには、自民は参院選で公明との選挙協力は難しい。そのため、自民関係者でも今井氏の沖縄入りに難色を示す人は多い。党本部と県連の調整もこれから、というのが実情のようである。
ただ、今井氏出馬の最大のメリットは、沖縄マスコミがネガティブキャンペーンを打つことのできない候補だ、ということである。戦後の沖縄県民には、米軍統治下にある自分たちは経済、文化、学力、至る分野で遅れているというコンプレックスがあった。そのコンプレックスをはねのけて沖縄をメジャーにした存在が、安室奈美恵やMAX、SPEEDといったアクターズスクール出身の芸能人たちである。
彼女たちのメジャーデビューで、沖縄の子供たちの本土に対するコンプレックスがほとんどなくなった。逆に、沖縄出身が羨ましがられる時代になったのである。そう考えれば、今井氏の敵はもはや沖縄には存在しない。つまり、沖縄マスコミを恐れずに選挙運動できる、戦後初の沖縄出身の自民候補だということである。
◆実態は言論弾圧
それともう一つ忘れてはならないのが、彼女の存在は「オール沖縄」体制を崩壊させる可能性を秘めていることである。オール沖縄とは、革新政党、左翼マスコミ、反戦平和団体の統一組織であり、彼らは「オール」という言葉を使って、自分たちの主張が沖縄県民の総意であるかのように県外、国外に発信する。
その実態は全体主義であり、保守勢力に対する言論弾圧である。沖縄には辺野古移設に反対する人しか存在しない空気をつくり、彼らの意図する方向に沖縄を誘導し、さらには日本政府に圧力をかける。これが「オール沖縄」の正体である。
だが、今井氏の強みは、沖縄マスコミの言論弾圧の外に存在し、オール沖縄勢力の枠組みからも外れていることである。オール沖縄陣営にとって沖縄県民は日本の被害者であり、弱者でなければならない。「オール沖縄」VS「日本政府」という2項対立の構図は、オール沖縄が例外なく一丸となっている場合にのみつくることができる。
つまり、今井氏の出馬自体が翁長陣営のつくりあげた「オール沖縄」体制に最後のとどめを刺すことになるのである。
今井氏出馬の最大のメリットは、沖縄マスコミがネガティブキャンペーンを打つことのできない候補だ、ということなのだと。
革新政党、左翼マスコミ、反戦平和団体の統一組織である「オール沖縄」は、諸兄がご承知の通り、沖縄マスコミと連携し、自分達の主張が沖縄県民の総意であるかの様に喧伝する、仲村氏の表現を借りれば「実態は全体主義であり、保守勢力に対する言論弾圧」勢力なのですね。翁長知事が多用する言葉でもあります。
オール沖縄陣営にとって沖縄県民は日本の被害者であり、弱者でなければならないのであり、翁長知事は、税金の公費を使って、つてを頼って、スイスで開かれている国連人権理事会に出席し、「沖縄の人々は、自己決定権や人権をないがしろにされている」と訴えていて、顰蹙をかったことは衆知のことですね。
ところが、SPEEDの今井氏は、安室奈美恵やMAXとともに、沖縄をメジャーにし、沖縄出身が羨ましがられる時代を築いた存在。「オール沖縄」が描く沖縄像からかけ離れた存在なのですね。
課題は、自公の選挙協力体制。沖縄の選挙では、自公の本部の協力体制や、自公それぞれの本部と県連の意志統一の有無が、選挙結果に大きく影響してきました。
今井氏の沖縄入りでの選挙応援には、議論がなされているのだそうです。
仲村氏は、それでも「今井氏の出馬自体が翁長陣営のつくりあげた「オール沖縄」体制に最後のとどめを刺すことになる」と説いておられます。
戦後のイメージを悪用して引きずり、特定の方向へ誘導しようとする 「オール沖縄」の呪縛から、若い人々の力で脱皮される機会になることを期待してよさそうですね。
# 冒頭の画像は、参院選出馬会見の今井恵理子氏
この花の名前は、カリガネソウ
↓よろしかったら、お願いします。