遊爺雑記帳

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戦後70年談話 米民間識者から「謝罪は非生産的であり、やめるべきだ」の声

2015-01-31 23:34:53 | 慰安婦問題
 安倍首相は、「戦後70年談話」に意欲的に取り組んでいます。大筋では過去の首相の談話を引き継ぐ内容と報道されていますが、70年も経過して過去の談話の内容を繰り返すのは、中国、韓国の歴史認識プロパガンダの土俵に乗ることになると批判する声があることは諸兄がご承知のことと存じますが、米国の民間識者のなかから、日本のこれ以上の謝罪表明は不毛であり、中韓両国との関係改善や和解には寄与しないとの声があがっているのだそうです。
 中韓もさることながら、米国政府も謝罪表明を求める意向を示す情勢にあり、29日の衆院予算委員会で、稲田朋美政調会長が問いただした様に、米国では教科書に慰安婦の強制連行や、南京事件の犠牲者を歪曲、誇張した記述がなされており、安倍首相は、「国際社会では、つつましくしていることで評価されることはない。主張すべき点はしっかりと主張していくべきだ」と答えています。

 勿論、真実を訴えて誤ったプロパガンダに傾いている認識を修正してもらわねばならないのですが、しかし、「日本人が、論点や文化の違いを意識しないまま戦うのは難しい。」と、ケネディ日砂恵氏が唱えておられることは、何度か紹介していました。
 ケネディ日砂恵氏は、効果的に説得するには、アメリカ人の協力が欠かせないと主張されています。
 さきの大戦では、東京大空襲や原爆投下等の米国の行為に対する正統性を持たせるために、旧日本軍の行為の悪行振りをもって理論づける必要があるのです。少なくとも、米国は日中韓がいがみ合うのではなく、静かにしてくれとの気持ちはあるのです。こうした米国の文化の違いや、米国人に合わせた論点の構築で攻めていかなければ、日本人の文化と発想のプロダクトアウトなアピールでは逆効果になるということですね。
 その意味では、米国の民間識者の「謝罪は非生産的であり、やめるべきだ」の声は、中国、韓国の意図を踏み込んで理解いただいていて、こうした正しい理解が広まる様、支援していくことが必要です。

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「謝罪は非生産的」論調じわり (1/31 産経 【緯度経度】古森義久)

 安倍晋三首相の戦後70年談話は謝罪の表明を含むべきかオバマ米政権は国務省報道官の言明などでその表明を望む意向をちらつかせる。だが同じ米側でも民間の識者の間では、日本のこれ以上の謝罪表明は不毛であり、中韓両国との関係改善や和解には寄与しない、との意見も目立ってきた。
 米大手紙ウォールストリート・ジャーナル13日付は、同紙コラムニストで中国やアジアの専門家のアンドリュー・ブラウン氏の「日本にとって謝罪表明は難しい技だ」と題する論文を掲載した。同氏は安倍首相が70年談話で日本の戦時行動を全面的に謝罪して、中韓両国との関係改善や東アジアでの和解を図るべきだという声が米国でもあがっているが、「事態はそんなに簡単ではない」と論じる。
 同氏はそのうえで、
日本がすでに当時の宮沢喜一首相や村山富市首相らが数え切れないほど謝罪を述べてきたことを強調し、それでも中韓両国との「関係改善」や「和解」をもたらさなかったと指摘した。とくに「中国は共産党政権が反日感情を政権保持の支えにし、『謝罪しない日本』を軍拡の正当化の理由に使っている」から、日本の謝罪は決して受け入れないというのだ。
 ブラウン氏は同論文のなかで米ダートマス大学准教授の若手日本研究学者ジェニファー・リンド氏の近著「謝罪国家=国際政治での謝罪」から「安倍首相がなにを述べても中韓両国を満足させはしない」という見解をも引用していた。「とくに
中国は日本からどんな謝罪の表明があっても、不満を述べ続ける」というリンド氏の予測が強調された。
 リンド氏はここ数年、米国の大手紙誌への寄稿で
日本の「謝罪の危険」を説き、以下のように述べてもきた。
 「
日本の戦時の行為の対外的な謝罪は非生産的であり、やめるべきだ。謝罪は国内的な分裂をもたらす」
 「
日本は戦後の民主主義確立、経済繁栄、平和的努力などを対外的に強調すべきだ
 「
中国共産党が自らの統治の正当性を支えるために国内の反日感情をあおってきたことは周知の事実だ」
 米国のウェスリアン大学教授の国際政治学者アシュラブ・ラシュディ氏は近著で国家による謝罪一般について「
謝罪は相手の許しが前提となり、心情の世界に入るため、そもそもの謝罪の原因となった行為の責任や歴史の認識を曖昧にしてしまう」と主張し、謝罪の効用自体を否定していた。
 米オークランド大学教授の日本研究学者ジェーン・ヤマザキ氏は近著「第二次大戦への日本の謝罪」で、戦後の日本は異様なほどの回数、謝罪したとして、他の諸国は対外的な国家謝罪は自国の立場の国際的な低下、自国民の自国への誇りの傷つけ、もう自己を弁護できない自国の先人への不公正などの理由により、しないのだと報告していた。
 ヤマザキ氏はさらに、日本の国家謝罪を外交手段とみるならば完全な失敗だとして「首相レベルで
中韓両国などに何度も謝罪を述べたが、関係は改善されず、国際的にも日本が本当には反省していないという指摘が消えていない」と論じるとともに、「謝罪が成果をあげるには受け手がそれを受け入れることが不可欠だが、中韓両国は歴史問題での日本との和解の意図はない」と結んでいた。

 さあ安倍首相はこうした見解をどう受け取るか。(ワシントン駐在客員特派員)


  安倍首相は、予算委員会の稲田朋美政調会長の問いへの答弁の中で、「70年前と現在とは世界は大きく変わったのに、頭の中は70前のままでは、日本人の命や暮らしを守ることはできない」と語っておられます。
 「戦後70年談話」は、70年間で大きく変わった日本、米ダートマス大学のジェニファー・リンド准教授が言われる様に、70年間の民主主義確立、平和への努力・貢献をアピールすべきです。この70年間、戦争をしていない国は日本なのだと、日本は変わったのだとアピールすべきです。
 現在の国家の設立の正統性を欠く中国と韓国は、反日を掲げて国民を束ねるしか術がなく、現在の国家体制が続く限り、反日の旗を降ろせないのです。
 なので、中韓の両国を説得することは不可能であり、論争の戦場である米国で、米国人の援助を得て世論戦を勝ち抜く必要があるのですね。

 安倍政権の、戦略強化を期待します。



 # 冒頭の画像は、衆院予算委員会で自民党の稲田朋美政調会長(左から2人目)の質問に答える安倍晋三首相




  この花の名前は、モミジアオイ




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ソ連が満洲に侵攻した夏 (文春文庫)




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