遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

護衛艦「いずも」を、戦闘機の離着艦が可能となる空母に改修

2017-12-26 23:58:58 | 日本を護ろう
 政府は、海上自衛隊最大級の護衛艦「いずも」を、戦闘機の離着艦が可能となる空母に改修する方向で検討に入ったと読売が朝刊一面トップで報じました。読売のスクープ?
 小野寺防衛相は、「具体的な検討は行っていない」としながらも、「防衛力のあり方に関して、不断にさまざまな検討を行っている」と述べて、完全否定はしていません。
 護衛艦と呼称されていますが、実質はヘリ空母の「いずも」。戦闘機搭載の空母への転用は可能とされてきましたが、北朝鮮や中国による日本への侵略の可能性がエスカレートするなか、抑止力として戦闘機搭載の空母への改修は、大賛成です。

 
「いずも」空母への改修検討(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース
 
護衛艦「いずも」空母改修 政府検討 離島防衛の拠点 (12/26 読売朝刊一面)

 政府は、海上自衛隊最大級の護衛艦「いずも」を、戦闘機の離着艦が可能となる空母に改修する方向で検討に入った。自衛隊初の空母保有となり、2020年代初頭の運用開始を目指す。「攻撃型空母」は保有できないとする政府見解は維持し、離島防衛用の補給拠点など防御目的で活用する。米軍のF35B戦闘機の運用を想定しており、日米連携を強化することで北朝鮮や中国の脅威に備える狙い
がある。

米軍機の発着想定
 複数の政府関係者が明らかにした。いずもは、広い甲板を持つ空母に似た形状の護衛艦で、全長248メートル、満載排水量約2万6000トン。ヘリコプター14機を搭載可能とされる。
空母化すれば、F35Bを約10機搭載できる見通し
だ。
 改修では、F35Bのジェットエンジンが発する熱に耐えられるように甲板の耐熱性を上げる。甲板の傾斜を利用して艦載機が発艦するスキージャンプ台方式とするかなど、改修の方法については今後検討する。
防衛省は19年度予算案への調査費計上を目指している

 政府は、航空自衛隊へのF35B導入も検討している。ただ、F35Bを空母に搭載すれば敵基地攻撃能力に直結するだけに、
18年末の防衛大綱見直しに向けた議論を踏まえて判断
する。
 
空母保有の目的は、空母での米軍機への補給を通じて日米の一体運用を進めることだ。16年3月施行の安全保障関連法や17年4月発効の新たな日米物品役務相互提供協定(ACSA)により、平時の訓練や有事での戦闘準備など幅広い場面で米軍機への給油が可能
になった。
 
米軍による日本の空母活用は、離島防衛や海自艦隊の防衛力強化につながる。敵が離島や海自艦隊を攻撃する際、米軍の戦闘機が敵と適切な距離に位置する空母に着艦して燃料を補給できれば、対処能力は向上する。有事で在日米軍基地が破壊された際には、代替滑走路の役割も担う

 実際、北朝鮮は弾道ミサイルによる在日米軍基地攻撃に言及しており、朝鮮半島有事では基地の滑走路が使用不能になる事態も想定される。また、中国は海洋進出を強めており、離島防衛力の強化は喫緊の課題だ。
 政府は憲法9築2項で保持を禁じられている戦力の一つとして、「攻撃型空母」を例示してきたが、防衛省幹部は「防御目的で活用すれば、「攻撃型空母」にはあたらない」としている。

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F35B戦闘機
米英など9か国が共同開発した最新鋭ステルス戦闘機で、短距離の滑走による離陸と垂直着陸が可能。十分な長さの滑走路を確保できない最前線での任務などを想定している。米兵隊が運用し、2017年1月から米軍岩国基地(山口県岩国市)に配備された。通常の滑走路に離着陸するタイプのF35Aと比べると航続距離が短い。
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 当面の用途は、北朝鮮有事や、中国の尖閣への侵略時に、米軍の戦闘機への燃料補給や、米軍基地が破壊された場合の補完。
 インド洋での、「不朽の自由作戦」時に、米軍艦船他参加各国の艦船に燃料補給し、それまでのお金だけの国際協力参加から汗をかく参加に踏み切り、世界からの日本の国際協力への評価を高めることが出来ました。第一次安倍内閣の時の出来事で、辞任にも絡みましたね。
 
安倍首相が退陣表明で犯した3つの過ち - ビジネススタイル - nikkei BPnet

 今回は、直接日本への攻撃に備える抑止力構築であり、将来も北朝鮮や中国の日本攻撃の可能性が進む様なら、日本の自衛隊の戦闘機を搭載にも拡大するという構想です。

 しかし、自国の安全補償を他国民に依存するという普通の国ではありえない解釈が出来る日本国憲法。自衛隊の空母保有は一筋縄では収まりません。それが、冒頭に触れた小野寺大臣の苦しいコメントとなっているのですね。
 

空母 同盟強化狙う 「いずも」改修検討 米機に補給「需要ある」 (12/26 読売朝刊 [スキャナー])

<前略>
艦載機の導入案
 政府内には将来的に航空自衛隊がF35Bを導入し、空母艦載機とする案もある。
 ただ、自衛隊による空母保有は、憲法9条2項で保持を禁止している「戦力」かどうかを巡り、国会でたびたび議論になってきた経緯がある。
1988年4月の瓦力防衛長官(当時)の答弁では、「大陸間弾道ミサイル、長距離戦略爆撃機、あるいは攻撃型空母を自衛隊が保有することは許されない」と明確化し、以後、政府見解として定着
した。
 このため、
政府はいずもを改修しても、攻撃能力は限定的なものにとどめ、離島防衛や海自艦隊の防御に活用することで世論の理解を得たい考え
だ。
 実際、いずもは諸外国の空母と比べると船体は小さい部類に属し、戦闘機の艦載数は約10機とみられる。米軍のニミッツ級空母の約50機を大きく下回る形だ。

敵基地攻撃能力
 ただ、
政府が空母保有を検討する狙いには、「北朝鮮を念頭に置いた敵基地攻撃能力の保有」(政府関係者)もあるとみられる。大型ではなくとも空母を保有すれば、北朝鮮領土の攻撃に向かう戦闘機の活動範囲を広げられ、事実上の敵基地攻撃能力の強化につながる。中長期的には海洋進出を積極的に進め、軍事力増強の著しい中国に対し、抑止力向上を図る意図もある


 敵基地攻撃能力について、政府は憲法上認められているが、専守防衛への配慮から政策判断として保有しないとの立場を取っている。だが、北朝鮮の核・ミサイル開発の急速な進展を踏まえ、政府・自民党内では敵基地攻撃能力保有を求める意見が強まっており、18年末に予定される防衛大綱見直しでは、その可否が焦点となる。

<後略>


 日本領土の北方四島、竹島を不法占拠するロシアや韓国。日本列島を沈没させるとうそぶく金正恩・北朝鮮。尖閣の実効支配へ向け領海・領空への進入をエスカレートさせている中国。
 日米同盟と、米軍の核の傘におんぶにだっこで護られてきた日本ですが、尖閣への日米同盟適用は、日本が実質管理をしていることが根拠で、米国は領土問題には中立の姿勢であることは諸兄がご承知の通りです。また、日米同盟が適用されるとしても、先ず日本が自分で護る行動をしなければ、米国が自国の若者の命を犠牲にして護ってくれることはあり得ません。

 日本も、普通の国と同様に、自国を自軍で護る国にしなくては、近隣諸国に侵食されてしまいます。遊爺は、北朝鮮や中国に占領された国に住みたくはありません。



 # 冒頭の画像は、「いずも」空母化運用イメージ




  この花の名前は、サイハイラン


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