遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

ユネスコ記憶遺産 南京登録 外交戦で遅れて敗れた日本

2015-10-19 23:02:53 | 日本を護ろう
 ユネスコの記憶遺産への登録は、周到な外交を展開した中国に、遅れをとったのが日本の敗因と、産経の連載記事「歴史戦」が指摘しています。
 文化遺産登録で、韓国がしてきする"強制労働"について、第二の「河野談話」となる大失政を犯した外務省。記憶遺産でも失政です。岸田外務大臣には当然責任をとっていただかねばならないのですが、気配はまったくありません。それどころか、次期有力総裁候補とメディアはもてはやしています。失政が続いた岸田氏に、日本国の総理とは、とんでもない話です。
 

「南京」登録 周到中国、出遅れた日本 僅差の勝負、挽回ならず (10/19 産経 【歴史戦】)

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)記憶遺産に中国が申請した「南京大虐殺文書」の登録をめぐり、水面下で展開された日中間のせめぎ合いの様子が明らかになった時間をかけて関係者とのネットワークを築いてきた中国に対し、今年夏ごろから中国側の登録阻止の取り組みを本格化させた日本
。最終局面で日本側は巻き返しを図ったが、審査プロセスの不透明さもあって挽回できなかった。

◆親しげに手土産
 アラブ首長国連邦のアブダビ市内で10月4日から開かれた国際諮問委員会(IAC)の審査初日。中国側関係者が委員らに親しげに話しかけながら、中国からの土産を手渡していた。
 中国側関係者には中国中央档案館(資料館)の李明華副館長や南京大虐殺記念館の朱成山館長らの姿もあった。IAC委員と「かなり親密な様子だった」(日本側関係者)という。
 
中国は昨年3月末までに「南京大虐殺文書」と「慰安婦関連資料」の登録を申請。以来、IACの下部組織のアジア太平洋地域委員会や、IACに大きな影響力を持つ登録小委員会に「相当な攻勢をかけていた
」(日本政府関係者)。
 
日本側は世界文化遺産の対応に追われていたため、記憶遺産に本腰を入れたのは今年7月ごろだった
。記憶遺産に詳しい人物から助言を得て、学者を通じてユネスコ関係者に中国の申請案件に関する説明を続け、一時は「圧勝モードだった中国とほぼ互角になった」(別の関係者)という。

◆最後は多数決に
 危機感を持った中国は、記憶遺産担当代表団の一人を解任して10月のIACの審査に臨んだ。日本側関係者は「中国側で高度な政治判断が働いたようだ」と指摘する。実際、IACの審査では小委員会が「南京」の登録を勧告したにもかかわらず委員の議論は真っ二つに割れた。事態を収拾するため採用されたのは多数決。だが、僅差で「南京」の登録が確定した。
土壇場で鍵を握ったのは、中国側の思惑が反映された小委員会報告書
だったという。
 6日に結果を伝えられたユネスコのイリナ・ボコバ事務局長は翌日、パリで会った松浦晃一郎前事務局長に、プロセスに「透明性がない」と漏らした。その後、ボコバ氏は中国の張秀琴・ユネスコ大使を介して、中国政府に日本側と対話を持つよう要請。中国外務省幹部と木寺昌人駐中国大使の対話が実現した。
 この直接対話の行方を見極めるため、ボコバ氏は登録結果の発表を現地時間の9日午後(日本時間10日未明)まで遅らせた。
 
日本側は土壇場でボコバ氏から配慮を引き出したものの結果は覆せなかった。日本政府関係者は「全てが遅すぎた」と悔やんだ。

 「後の後悔先に立たず」 甲子園の高校野球なら負けたけどよく頑張ったと褒められるかもしれませんが、結果が全ての外交戦争。着手の遅れという自己責任を、遅すぎたと悔やんでも、誰も褒めませんし、言い訳としても通用するものでもありません。
 
 カリフォルニア州・ブエナパーク市や、豪・ストラスフィールド市で、慰安婦像設置案が先送りや否決されるケースが生じはじめてきてなかで、日系人の方々や現地在住の日本人の方々が頑張ったにも関わらず、流れを逆流させてしまったサンフランシスコ市の現状。民間の頑張りにたいし、政府・外務省の効果ある活動は見聞きしません。
 
 記憶遺産決定での不透明な決定プロセス。文化遺産や慰安婦問題での、中立性を欠き、真実かどうかの検証も曖昧な国連各種機関の決議プロセス。これらの改善を求めた、拠出金や分担金の負担停止がなされることには賛成ですが、それは、一時のお灸であって、日本のイメージアップに繋がるものではありません。むしろ、内容をよく理解していない第三国の人々には、ゴネる国としか映らない可能性があり、何故拠出金や分担金の負担保留するのかを、事前に大々的にアピールし、ある程度の賛意をとりつけておく必要があります。
 後手後手で、攻防に敗れてばかりの外務省。
 エリート集団で、国家の主権と国民の生活の安全を、外国からの侵略を護る熱意に燃える方々の集団のはずですが、負けが続くのは、エリートとしての能力が不足しているのか、国を護る熱意が足りないのか、どちらなのでしょう?



 # 冒頭の画像は、ユネスコ拠出金の停止・減額検討を公言する、菅官房長官




  この花の名前は、姫ひまわり



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