遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

中国 太平洋島嶼国との安保協定の合意失敗

2022-05-31 01:33:55 | my notice
 中国の王毅(おう・き)国務委員兼外相は、南太平洋諸国を歴訪の上、フィジーでオンライン形式での外相会議を開催しました。
 日米豪印のクアッド、米国の「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」提唱で、対中包囲網が強化される事への対抗と、台湾有事での、米豪の行動抑止の軍事拠点構築が狙いとは、諸兄がご承知の通りです。
 各国への札束外交で、台湾との国交断絶を進めるなど、優勢に展開している報道に接していましたが、王毅氏の歴訪に、太平洋への玄関口を抑えられかねないオーストラリアは、ウォン外相が対抗訪問し、防戦に努めました。
 その成果なのでしょう。一部の国から安保協定締結への反対意見が出され。中国の協定締結への野望は失敗に終わったようです。
 
中国、安保協定の合意失敗 太平洋島嶼国と会議 - 産経ニュース" target="_blank">中国、安保協定の合意失敗 太平洋島嶼国と会議 - 産経ニュース 2022/5/30

 【シンガポール=森浩、北京=三塚聖平】中国の王毅(おう・き)国務委員兼外相は30日、訪問先のフィジーで南太平洋島嶼(とうしょ)諸国と外相会議をオンライン形式で開催した。中国は会議で安全保障面での連携強化を謳(うた)った協定の締結を提案したが、合意には至らなかった。協定を足掛かりに本格的な太平洋進出を図ったが頓挫した形だ。中国進出を警戒した一部参加国から異論が出たもようだ。

 中国外務省によると、
会議には中国と国交を持つソロモン諸島、キリバス、サモア、フィジー、トンガ、バヌアツ、パプアニューギニア、ニウエ、ミクロネシア連邦の9カ国が参加した。

 中国の習近平国家主席は会議に寄せた書面あいさつで、「さらに緊密な中国と太平洋島嶼国の運命共同体を協力して構築したい」と呼び掛け、島嶼国との関係強化に意欲を見せた。

 豪州メディアによると、会議で中国は安保や貿易、データ通信などの幅広い分野での協力を盛り込んだ協定案を示した。
フィジーのバイニマラマ首相は会議後、「地域協定に関する議論においては意見の一致を優先する」と述べ、一部参加国から異論が出たことを示唆した。中国の銭波(せん・は)駐フィジー大使は記者団に「(協定案の)いくつかの特定の問題について懸念が寄せられている」と語った

 協定をめぐっては草案が事前に流出し、
ミクロネシアのパニュエロ大統領が「新たな冷戦を招く」と警鐘を鳴らしていた

 
中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は30日の記者会見で「各国はより多くの共通認識に達することを目指して努力することに同意した」と述べ、協議を継続する意向を示した

 太平洋進出を目指す
中国は4月にソロモンと2国間で安保協定を結んでおり、日米豪は軍事拠点化への懸念を表明した。中国の動きを警戒するオーストラリアのウォン外相は今月26日にフィジーを訪問。「太平洋地域の長期的安定と安保に貢献する」と述べ、島嶼国に寄り添う姿勢を示した

 
米国は30日までに、フィジーが米主導の新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」に参加することを明らかにした。参加国はこれで14カ国に拡大。島嶼国をめぐって中国と日米豪などとの綱引きが激しさを増している

 中国外務省によると、会議には中国と国交を持つソロモン諸島、キリバス、サモア、フィジー、トンガ、バヌアツ、パプアニューギニア、ニウエ、ミクロネシア連邦の9カ国が参加したのだそうです。
 習近平国家主席は会議に寄せた書面あいさつで、「さらに緊密な中国と太平洋島嶼国の運命共同体を協力して構築したい」と呼び掛け、島嶼国との関係強化に意欲を見せたと産経。
 
 しかし結果は、フィジーのバイニマラマ首相は会議後、「地域協定に関する議論においては意見の一致を優先する」と述べ、一部参加国から異論が出たことを示唆。
 
 創案の内容が事前に流出し、ミクロネシアのパニュエロ大統領が「新たな冷戦を招く」と警鐘を鳴らしていたと産経。
 
 日米豪は軍事拠点化への懸念を表明。
 米国は、フィジーが米主導の新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」に参加することを表明したのだそうです。

 中国の台湾武力侵攻の橋頭保造り戦術のひとつが、豪、米の尽力でつぶされたことになりましたが、中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は30日の記者会見で「各国はより多くの共通認識に達することを目指して努力することに同意した」と述べ、協議を継続する意向を示したのだそうです。

 岸田、林の親中コンビの政権の日本。アジア・太平洋地域の自由主義を護れるのか。今後も要注視ですね。



 # 冒頭の画像は、フィジーのバイニマラマ首相(右)と中国の王毅国務委員兼外相(中央)=フィジー・スバ(AP)




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